夏の終わりに
子ども達にとって、短い夏休みが終わりました。
残念ながら、Go toキャンペーンも不発に終わり、家族旅行はおろか、近場の海水浴や山、川へのキャンプ、帰省もままならない休みでした。近くの区民プールでさえ、区外者は入場できませんでした。
当クラブの活動は、平日の午前中に強化TRを行い、週末は午前中に試合。
梅雨明け直後から厳しい暑さ、気温も高く湿度も高い。熱中症や体調不良にならないよう最大限の注意を払いながら、質が落ちないようトレーニングを行います。
それでも体調不良に陥る選手が数名でましたが、平日の強化TRに参加した選手の多くはコンディションも良く試合では良いパフォーマンスを発揮してくれました。
強化TRでは若いコーチが参加してくれたおかげで、予定していたトレーニングの理解(認知)が増し、どの状況下でも良い判断ができるようになってきました。特に逆サイドへの意識、視野を広く大きく広げて全体を俯瞰で見る行為。そしてワイドでアグレッシブなプレー(行動)をみんなが共通してチャレンジできるようになりました。
しばらくの間、パフォーマンスが低下し、モチベーションも低くやる気や活気の無かった選手がいました。初日はやや下向きで表情も暗かった選手が、2日目〜3日目には大きな変化が見て取れました。週末の遠征試合では、素晴らしい活躍をしてくれました。ほんのちょっとしたきっかけで選手(子ども)は変化し、伸びていきます。
そこを見逃さず、どう成長させるか?伸び代は人によって大きく違います。
ある選手は、練習場まで電車に乗ってバスに乗り換えて移動することを2日間自分一人でやりきりました。
3人で両国から電車の乗り継いできた選手たちは、楽しみながら自分たちでいどうしました。こういうことで自信と勇気が出ます。コロナ禍ではありますが、自主自立の精神は想像以上の大きな産物を子供たちに与えます。
6年生にとっては、Jrユース体験練習会が始まりました。こちらもクラブからの約束事があります。必ず自分で、仲間だけで往復移動すること。親の引率禁止。当たり前のことができないようでは、上のカテゴリーで上手くやっていくことは不可能です。そういうところを観るクラブは良いクラブです。だから拘るのです。
先日、低学年の大会に参加してきました。年齢が低ければ低いほど、手がかかります。だから、どうしても手をかけたくなり、親は手を出してしまいがちです。
飲み物が無いんじゃないか?暑いんじゃないか?体調が悪いんじゃないか?お腹が空いているんじゃないか?など・・・・枚挙に暇がありません。
グラウンドにきたら、あなたのお子さんは、クラブ(チーム)の選手です。あなたは保護者でもありますが、お子さんとチームを応援するサポーターなのです。
目の前にある風景は、牧草地です。子ども達は放牧された牛や山羊だと思ってください。その時間、自由に気の向くままに時間を過ごし、重い思いの行動にふけり、時間いっぱいまで楽しく過ごす権利があるのです。そこで手を出し、口を出したら権利を奪うことになるのです。
足りないくらいで、ちょうど良い。足りなければ足りないなりに自分で考えます。アイデアを出し、創造し、自由な発想で何かを考え行動し作り上げます。上手くいかなければやり直せば良い。そうやってトライすることが大事なのです。
親が親になることをお勧めします。親が大人になる機会を得ているのです。
親は子供と社会を見て真摯に学び反省し成長していくのです。
子は親の鏡。子供ができないことは親もできない。
あなたのその行為が、子供の成長を妨げている。そう思ってください。
親が自立する。親の自立こそが子供にとっての本当の自立への第一歩です。
子供は案外賢い。
もし不安なら、聞きに来てください。あなたのお子さんのことを。
お教えします。あなたのお子さんの本当の姿を。
私は常に観ていますから、本質を。
子供が成長する瞬間を見逃さない。それが指導者の務めであり、責務です。
子の成長は親の成長。指導者の成長でもあるのです。
そう思って、常に自問自答しています。だから私は未だ未熟なのです。
短い夏休みでしたが、とても素晴らしい思い出の詰まった夏休みでした。
みんな(子ども達)、ありがとう!
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