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ヨーガ・スートラから学ぶ

ヨーガ・スートラの月一回のペースでの勉強会を始めた。

ヨーガ・スートラって何かっていうとググればいっぱい出てくるわけだが、ヨガの哲学書であり、聖典 バイブルと言われる。 スートラとはサンスクリット語で「糸」が語源だったとかで、意味は経典、教典のような感じ。今から約1500年ほど前に聖者パタンジャリ(patanjali)が纏めたとされているヨガでもっとも権威ある経典の一つだが、本当のところはいつの時代に書かれたのか、パタンジャリという聖者も存在したのかも不明だという。

聖者パタンジャリさんという人は、インドでは神様とされていて、下半身が蛇になった像を見ることがある。 TTCを受けたリシケシのアシュラムにもパタンジャリの像があり、毎日アーサナの授業の時にはパタンジャリをリスペクトするマントラを唱えるという、ヨガの神様という感じ。

ちなみに、マントラは、ざっくりと「ヨガによって心を制御し、サンスクリット語でヨーガをまとめ、アーユルヴェーダで浄化を伝えた、聖者パタンジャリを敬意を払います」というような意味だった。ヨガだけでなくサンスクリット語とアーユルヴェーダにも詳しい人だったようだ。 

ヨーガ・スートラとはヨガの何を学ぶ経典なのかというと、ヨガの最終目標を達成するための方法が書かれた指南書のようなものだ。

このパタンジャリさんが纏めたとされるヨーガ・スートラは、古典ヨガの一つであるラージャ・ヨーガと言われる。 ラージャ・ヨーガとは王様のヨーガ。瞑想のヨガとも言われる。 古くからのヨーガは大きく4種類に分類されてその一つがラージャ・ヨーガ。現代に多くの人がやっている体を動かす体操のヨガをやっている人たち、自分も含めてだが、このラージャ・ヨーガの教典をバイブルとして学んでいる。

体を動かす体操のヨガは全部まとめて引っくるめて、ハタ・ヨーガにふくまれて、ハタ・ヨーガというのは、ラージャ・ヨーガの道であるとハタ・ヨーガの経典のハタヨガ・プラクプリティーに書かれている。 アシュタンガ・ヨーガというのもパタンジャリがまとめたラージャ・ヨーガであるヨーガ・スートラのヨガの八支則をいう。 

だね、ラージャ・ヨーガの側からはハタ・ヨーガそんなのヨーガじゃないよって言われていたという。 

初めて聞く人は、何が何だか混乱するかもしれないが、ヨーガ・スートラには、現代でみんながやっている体を動かすポーズとかは一切書かれていないが、現代のヨギーに一家に一冊以上は必須のアイテムとなっているわけだ。 

体を柔らかくしたいとか、綺麗にしたいって目的で読んでも直接的には役立たない。

ヨーガ・スートラの原文は4章からなって、サンスクリット語で短く書かれたものが翻訳されて、解説されたものが、いろんな人の解説がついて本になって販売されている。

なんで解説があるのかと言えば、理解が難しいってこともあるだろうけど、翻訳の意味をサンスクリット語の言葉が英語にも日本語にもないものがたくさんあるので、そのまま受け取るとほぼ間違いなく、自分の知っている言葉の意味で理解しようとしてしまう。 日本語でさえ一つの言葉にいろいろな意味があるものがあり、受け取る人で変わってくる。

ヨーガ・スートラに興味が深まるとサンスクリット語への興味が出てくる。

ヨガ哲学には様々な学派があって、ヨーガ・スートラはその中でもサーンキヤ哲学の影響を受けていて二元論だと言われる。 ここでいう二元論とは、現代社会での、陰陽のような二元論ではなく世界の実在についての話で、このスートラの大事な部分でもあると思う。仏教の影響も受けていると言われている。 インドで生まれた仏教もヒンズー教の影響を受けたり、日本だけでもいろんな宗派があるし、ヨーガ・スートラが宗教的だとかヒンズーの教えという人もいるようだが、初期仏教と同じように神様を信仰してい流ものではない。

ヨーガ・スートラの中身についても触れていきたかったが、長くなってきたので続きます。





 



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