NVCとマインドフルネスと仏教
NVC Nonviolent Communicationと仏教。 約2500年前に生まれた宗教の仏教と現代の心理学のNVC。
Buddhism 仏教。約2500年前に生まれたという仏教の開祖は、お釈迦様ことゴータマ シッダールタ、仏陀と呼ばれる。
仏陀とは悟りを開いた人で、悟った人は仏陀の前にも後にもたくさんいたというので、実は仏陀は一人ではない。
日本人は無宗教なのか多宗教なのか、お正月は神道で神社にお参りに行き、結婚式はキリスト教の教会に行き、お葬式はお寺で仏式で行うと言われるくらいの多くの宗教にご縁があるが、深い信仰をしている人は少なかったりする。 日本人にとっても身近なはずの仏教で、子供の頃から接していたはずの仏教なんだけど、お坊さんが坊主で、よくわからないお経を唱えているくらいのイメージを持って自分は育った。そんな人、他にもいるんじゃないかなあ。
いろんな宗派があって、学校の授業で習ったが詳しいことはよく覚えていなかった。
大人になって、瞑想や座禅に興味を持ったら、どうやらお寺でやっているようだと行って参加してみたときは、いまいちよくわからなかった。
ヨーガをやるようになり、瞑想をするようになったら、どうやら日本の仏教にあるのと何が違うんだろう? 禅宗って他の仏教と違うのだろうか? 仏教とヒンズー教の違いは何だろうか? 悟りとか解脱って、何だろうってことにも興味を持つようになった。
仏教とヒンズーとヨーガには似た教えがいっぱいある。
例えば、アヒムサ 非暴力。
そう、NVC 非暴力コミュニケーションの大事なことでもある非暴力。
以前にこのテーマでも記事を書いているので、そっちも読んでみて欲しい。
お寺に行くといろんな仏像があるが、お釈迦様は自分の像を作ることを禁止していたという。 仏像の中にはヒンズーの神様がいたりもあり、歴史の中で、変化しているのだろう。 ヒンズー教は仏教よりも新しいが、もともとインドに古くからあったバラモン教をベースに仏教など他の宗教を取り込んでいったできたという。 ヒンズーではお釈迦様はヒンズーの神様であるヴィシュヌ神の化身とされているという。
インドでは仏教は今はヒンズー教やジャイナ教などより、信仰している人が少なく、日本やタイなどで教えを変えながら伝わっている。 日本ではまるでお葬式の宗教のようだが、お釈迦様の教えは、死んだ後のことより、むしろ今この瞬間を大事に生きることで過去や未来にとらわれないことだった。ようするにマインドフルネス。
ベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハン師によって紹介されたマインドフルネスは、マイノリティだった瞑想を世界のビジネスリーダーなどでも実践するようになり知られているが、今ここを生きること。
お釈迦様が発見した教えは、宗教というより、むしろ心理学のようで、苦しみからどうやって解放されるかを説いている。 お釈迦様は、人が苦しむのは欲があるからだという。
NVCではニーズが満たされないことでネガティブな感情が生まれて、苦しくなったり、痛みを感じるという。マーシャル・ローゼンバーグが発明した最新の心理学であるNVCは仏教の現代版のようだ。
宗教というの何か洗脳されてお金使わされるんじゃないかとか、怪しい教祖がいるんじゃないかとかって思う人もいるが、もちろんそういう宗教もあるだろうが、結婚式やお葬式だけでなく、その教えは現代でも役立つものも多いし、科学が発達した現代だからことその意味が理解できるものもあるように思います。
いろいろ新しいものに興味を持ったら、古いものに目を向けて見るのもありかもしれません。