エルコラーノ、ヘルクラネウムについて
エルコラーノはポンペイと同様に非常に重要な遺跡であり、様々な重要な彫刻、絵画、パピルスやモザイク画が発掘されています。
この街は古代ローマ期においては海岸線に造られていましたが、現在海岸線からはだいぶ離れた位置になります。
海岸線が後退したと見られがちですが、どちらかといえば海岸線が内陸に侵食していたと捉える方が正確だという事らしいです。
こちらの遺跡を訪れて最初に感じたことは思ったよりも小さいということです。
街1つそのまま火山灰と溶岩の下に埋もれたポンペイと比べるとスケール感はあまりありません。
それもそのはず、この遺跡はまだ全体像を現しておらず、現在、住居として使われている建物の地下にその大部分が眠っているとされています。
現代の人々の生活を奪ってまで発掘を進めるということは、文明社会では受け入れられないことなのだろうと解釈します。
闘技場や劇場、図書館などの発掘が期待されていますが、それはいつになることか定かではありません。
現在の最寄りの海岸線からの眺めです。ヴェスヴィオを背景に現代の街並みが広がっています。
カンパーニャ地方のとろけてしまいそうな魅惑的な空気感の中で眺める景色を心から惚れ惚れしてしまいます。
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