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消費財にこそアジャイル開発
日経電子版の記事【消費財も「アジャイル」開発 P&Gやユニリーバ】は、消費財の世界にも、ユーザーと密なコミュニケーションの取れるエコシステムの下で、短期間で実装とテストのイテレーション(反復)を回す『アジャイル開発』が広がりつつある状況をリポートした好リポートだと思います。
そもそも、消費財、消耗品の価値は、モノそのものというより、そのモノによってもたらされるコト=使い勝手・使い易さ・使い心地・使用効果といった体験価値にある、と考えられます。――消費財はモノですが、その実質はそれによって得られる体験というサービスであり、コト消費に近い、と言えます。
そして、体験価値ほど移ろいやすく、つかみどころがなく、また、変化に富んだものもない、とすれば、その開発に当たっては、ユーザーとのコミュニケーション(フィードバック)を密接にし、イテレーションという名の試行錯誤を繰り返す必要がある事は明白です。
もちろん、モノの開発に当たっても、ユーザーとのコミュニケーションを密にしたアジャイル開発は有効ですが、こと消費材に関する限り、ソフトウェアなどの開発と同様にアジャイル開発は親和性が高いと思われます。