『学校』付きのプロダクト
日経電子版の記事【栃木・小山で「プロの為のラーメン学校」】は、プロのためのラーメン学校を運営する厨房設備設計・施行・調理器具販売の会社が、そのシナジー効果により十数年で売上を4倍にしたというリポートです。
この記事の事例のように、自社のプロダクト(モノ・サービス)を販売するのに、ユーザーがそのプロダクトを使いこなせるような教育の場『学校』というサービスをセットで提供するというメソッドは、特にプロを目指す事業者を顧客とするような企業にとって、卓越したビジネスモデルである、と考えられます。
そもそも、体験を重視する『コト消費』の流れは、やがて、自分だけの体験を実現するプロダクト(モノ・サービス)、自分の実現したい体験をもたらすプロダクトを自ら創る『プロシューマー(生産消費者)』を生み出し、そんな『プロシューマー』達は、スモールマスなユーザーのインサイトに刺さる尖ったプロダクトを武器にして、リアルなショップや『D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)』に進出するなどの手法で起業する現象が顕在化してくると考えられるのです。