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未来のコンビニ、どうなる?
日経電子版の記事【世界で広がる無人レジ、消費財メーカーにも影響】は、ともすれば『無人レジ』、『レジ無し』のシステムそのものにフォーカスされがちなリポートとは一線を画した、『無人レジ』になったら、リアル店舗での買物体験はどうなるのか、『その先』を見据えた内容になっており、非常に興味深く、想像力を掻き立てられます。
さっそく、今まで日経電子版などを通して得たナレッジなどを基に、予測してみます。ただし、『無人レジ』ではなく、スマホアプリを活用した最先端の高性能な『レジ無し』のシステム(例えば、相当混雑しても、正確に精算されるようなスペック)を前提にします――
▶未来のコンビニのイメージは?
(1)『ストレスフリーな決済プロセス』
何と言っても、現金のやり取りやカード操作など、面倒な決済
プロセスが一切なく、ただ欲しいモノを持って帰るだけ、という
利便性。
(2)『スマホアプリでコミュニケーション』
紙のレシートもなく、全てがスマホアプリで完結する。レコメンド・
新商品情報・セール情報・クーポン配信・レビュー・フィードバック・
クレーム・入荷通知など顧客と店舗のコミュニケーションが、スマホ
で効率的にやり取りされ、顧客と店舗の情報の双方向性が著しく向上
する。(AIチャットボットを活用した対話アプリなどにより)情報の
密度が高まる事で、顧客により密接に寄り添った店作りが可能となる。
(3)『デジタルサイネージ・電子棚札・ダイナミックプライシング』
店舗のPOP、媒体等は全てデジタル化され、集中管理される。価格
設定・値下げ・売価変更などの業務はすべて自動化される。
(4)『全く新しい棚割り』
レジ待ちの際の衝動買いなどはなくなる。顧客に商品をアピールする
には、旧態依然としたレイアウト、棚割りは通用しなくなる。例えば、
昼食用コーナー、夜食用コーナーのような『時間帯別棚割り』や、仕事
グッズコーナー、身だしなみコーナーのような『目的別棚割り』など、
単純な商品分類とは決別したコト発想のレイアウトに進化する必要が
あるかも。
(5)『補充ロボット・清掃ロボット』
商品の補充・店内、店舗回りの清掃などは全てロボット化。
(6)『ピックアップボックス』コーナー
「ネットで購入して店舗で受け取る」サービス=『BOPIS(Buy
Online Pick-up In Store)』、宅配便受取サービスのための、
キャッシュレス化されたボックスコーナー。
(7)『サービスブース』コーナー
レジカウンターがなくなり、公共料金振込・各種行政サービス・
宅配受付などは、モニターのバーチャルキャラクター、AI
コンシェルジュが対応する専用のブースで行われる。
(8)『体験型店舗』コーナー
「店舗で試してネットで購入する」サービスが提供できるコーナーを
メーカーに賃貸する。
(9)『デリカテッセン』コーナー
商品の補充・清掃・レジ会計等から解放された人的リソースで、店内
調理部門を充実させる。
(10)『テストマーケティングのフィールド』
『レジ無し』のための顧客行動情報の収集は、そのまま、テスト
マーケティングに使える。全ての店舗が、POSデータとは比べものに
ならない膨大な情報、ビックデータを生み出し続ける。
(11)『省人化・24時間営業』
店舗は高度に自動化・効率化され、人的リソースは、お客様対応・
売場作りなどより高度なタスクへと回る。最低1~2名の人員で
ストアオペレーションが可能。深夜の無人営業も可能だが、持続
可能性・セキュリティーなどの観点から、24時間営業の判断は店舗に
委ねられる。
(12)『フレキシブルなビジネスモデル』
地域特性・立地条件・顧客の需要に合わせて、例えば、サービス品質
の高いクリーニング店とタイアップしたり、調剤薬局を併設、
イートインスペース、等々の様々なオプションで店を構成する。
フレキシブルなビジネスモデルで『地域に根差した未来のよろず屋』を
標榜する。