『図書館』とは何か~新時代の図書館~
日経電子版の記事【困ったら図書館 サードプレイス経済(3) 中小向け支援に活路】は、図書館において膨大な書籍+(地域の)専門家+ビジネスパーソンを結び付ける、『図書館』の新しい取り組み『ビジネス支援機能』に関する大変興味深いリポートです。
そもそも、『図書館』とは何なのでしょうか?
――単に不特定多数の人が一人で黙々と読書する場所なのでしょうか?
『図書館』とは何か、最も基本的には、膨大な書籍という情報が集積した『情報拠点』である、と言えます。
そして、忘れてならないのは、『図書館』には、ネットなどのサイバー空間とは違って、リアルに人がやってくる、人が集まる『交流拠点』である、という点です。
▶ 『図書館』=『情報拠点』✖『交流拠点』
つまり、『図書館』=『情報拠点』✖『交流拠点』であるならば、そこが単なる隔離された個人の読書空間であるはずがありません。
――『図書館』にはどのような機能的発展が可能なのか?
『図書館』の持ち得る機能のポテンシャルを考察する際に重要なポイントが二つあるとすれば――
(1)『図書館』におけるネットとリアルの融合・・・『図書館』の『情報
拠点』としてのポテンシャルは、インターネットに接続するLAN(構内
情報通信網)などをほんの手始めとしたネットとリアルの融合、IT化に
よって最大化する(=リアルタイムで情報が集積、など)。
(2)ユーザー✖コーディネーター✖専門家・・・『図書館』の『交流拠点』
としてのポテンシャルは、単にユーザー同士の交流に止まらず、そこに
様々な情報の発信者でもある専門家が加わる事で、さらには、ユーザー
と専門家を効率的に繋ぐコーディネーター(司書)が介在することで
最大化される。
▶ 『情報拠点』=『書籍』✖『ネット』
▶ 『交流拠点』
=『ユーザー』✖『コーディネーター』✖『専門家』
こうしてみると、本質的に『図書館』という存在には、単なる一人ひとりの読書の場を超えた、『情報集積』⇨『情報加工』⇨『情報発信』機能が備わっているのであり、例えば、『コト消費』の時代に中小企業が下請けの立場を脱して、自らの技術リソ-スを最大限活用した独自のプロダクトで『BtoC』ビジネスに乗り出す際の『オープンイノベーション拠点』としてなど、実に様々なビジネスシーンでの有用性がある事は明白である、と言えます。
▶ 『図書館』
=『情報集積』⇨『情報加工』⇨『情報発信』
=『オープンイノベーション拠点』
=『ビジネス支援拠点』
=『セミナー拠点』
=・・・・・・
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