『天使の翼』第12章(80)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
エリザは、バタバタと勇壮な羽音を立てて、とてもカッコよく逞しい四本の脚を接地させた!
首をもたげて、ぐいと周囲を睨みつけた。
百人近い住人達は、老いも若きも、男も女も、全くの無言で、口をぽっかり開けて、視線はわたしとエリザを交互に見ている……エリザ、わたし、エリザ、わたし――全員の首が振り子のように左右に動く様に思わず吹き出しそうになる……
次はわたしの番!カッコよく、エリザの首から飛び降りてやるー―
と、わたしは、突然SSIPの制服・制帽を着用していることを思い出した……まずくないか……