きれいごとで終わらさない、教育の実践のために - 『兎の眼』
「全ての教育に携わる者が読むべき」という言葉から手にとった灰谷健次郎作の『兎の眼』。
久しぶりに小説を読んで泣きました。
先生の目線であり、親の目線で泣きました。
学生のときに読んでいたら泣かなかっただろうな、それとも子どもの目線で別の何か大切なものを感じたかもしれません。
改めて、「全ての教育に携わる者」に読んでほしいと思うとともに、「全ての親」にも読んでほしい小説です。
個性を大切にする教育、
先生は1人1人の生徒と向き合う、
障がい者の人権を尊重する、
どんな環境の子でも差別しない、
きれいごととして繰り返されるこんな言葉が、どれほど現実の世界で実践されているでしょうか。
それがどれほど難しいことで、それを実現するとはどういうことなのか。
僕自身もこの本からたくさんの事を心に刻みました。
書かれたのは1974年ですが、さらに必要性を増していると思う本です。