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DIE WITH ZERO - 経験の価値を信じるということ
正月に遊びに来ていた、お金を増やすことが趣味のような義弟(年上)も読んだそうで、「うーん、確かにな~」と唸っていた一冊です。
直訳すると「(持ち金は)ゼロで死ね」という、一見過激なタイトルの本ですが、単に貯金をしないで消費しろと唱える極端な内容ではありません。
この本は、以下の2つ主張が前提となっています。
同じ金額の「お金」と交換できる経験(幸せ)の量は年齢によって減っていくし、かけがえのない機会は次第に減っていく
素晴らしい経験は将来にわたって人の幸福感を高め、しかも年を経るにごとにその幸福感は高まっていく(記憶の配当)
つまり、年を取りすぎる前の最適な時期にしっかりお金を使って素晴らしい経験をしたり、お金を稼ぐ量を少し抑えてでも家族との時間を確保した方がいい、ということです。
死の床にある人たちの後悔として最も多いのは、
「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」
「働きすぎなければよかった」だそうです。
「もっと仕事をすればよかった」
「もっとお金を稼ぎたかった」とは言わないのです。
どのような年齢層の方も、読むなら早い事をおすすめします。