『LIFE SHIFT』人生を俯瞰するガイドブック
今の自分を見つめ直しながらの読書体験でした。
『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』
人生を振り返ってみた
僕は数年前まで会社員として、とても忙しく働いていました。
新卒で入社してからの数年間は転職なんて考えもせず、ずっとこの会社で働きたいと漠然と思っていました。
でも、少しずつ世の中を広く見られるようになってくると、今とは違ういろいろな可能性にもチャレンジしてみたいと思うようになってきました。
2020年、妻の海外赴任やコロナ禍といった、人生の大きな転機がありました。
その中でいろんなご縁があり、チャレンジがあり、
その結果、今は1日の半分をエンジニアとして、残り半分を子ども達との活動で過ごしています。
自分は何者なのか
そんな自分は、社会の中ではどんな存在なのか。
なんだか変わったことしているよね、ぐらいの認識しかありませんでした。
いつか、もっとカチッとした形で働くまでの「移行期間」くらいの認識でした。
そんな自分の過去と、現在と、未来を『LIFE SHIFT』は人生のマルチステージという考え方で説明してくれました。
インディペンデント・プロデューサー
それによると、今の僕は以下の特徴を持つ「インディペンデント・プロデューサー」というステージにいるようです。
永続的な事業を作ることや、事業として成功することよりも、活動自体を目的としている
素早く実験と試行錯誤を繰り返し、それを通じて学習することに重きが置かれる
本業と並行してプロトタイピングを実行することが多い
うー-ん、自分が置かれているポジションの役割を、わかりやすく言語化してくれている。
マルチステージの人生
そして、マルチステージの人生では、インディペンデント・プロデューサーの他に、エクスプローラー(冒険を通して人生の可能性を探る)やポートフォリオワーカー(複数の小さな仕事を並行する)というステージも紹介されています。
もちろん、従来通り一つの仕事に邁進するというステージもあります。
100年人生は長い!
大切なのは、一つのステージだけにずっと留まるには、人生100年時代はあまりにも長いということ。
いま40歳前後の人は、95歳以上生きる確率が50%以上だそうです。
そんな長い人生を考えると、従来の65歳定年では老後の資金が枯渇します。
そのため、65歳以降も働き続ける必要があるのですが、そうなると一つのステージだけでは精神的にもスキル的にも耐えられないだろう、というのが本書の主張です。
ここから、いろいろなステージを自由自在に渡り歩く生き方が、「100年時代の人生戦略」だというのです。
今自分がやっている事の意味づけと、今後どんな選択肢があるのか、そしてれぞれのステージで大切なことは何か。
そんな人生戦略の視野を広げ、俯瞰し、頭の整理をするきっかけができました。