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2月26日(水)林家つる子 勉強会 つる子の大冒険(横浜にぎわい座B2F のげシャーレ 小ホール)


つる子  箱入り
 今日、つる子師ご出演のTBSラジオ「立飛グループpresents 東京042~多摩もりあげ宣言~」初のロケで立川へ行っていたと言う。詳細は今は明かせないが、大学時代につる子師が住んでいた立川を懐かしんだと言う。
 おなじみ大おかみ海老名香葉子のマクラから本題へ。お嬢様に振り回される人々のオーバーアクションがかわいい。

つる子  ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
 つる子師には小学生時代、好きな男の子がいた。彼を振り向かせるために、彼女は図書館の本で読んだおまじないを実践する。まず好きな子の髪の毛を1本手に入れる。水を張った鍋にそれを入れて沸騰させる。飲める程度まで冷まして、その髪の毛入りのお湯を飲み干す。そうすれば、両思いになれるという。つる子師はそれを実践した。すると翌日、その男の子は学校を休んだ。病気だという。

 それはおまじないではなく、呪いだった。

 本題は銀杏亭魚折(どくさいスイッチ企画作)
 別れ話をする男女。そこがメイドカフェだった事から起こる悲喜劇を描く。後半にもう一つの意外な展開があり、最後まで気を抜けず楽しめる新作落語である。つる子師のコメディエンヌぶりに爆笑の連続だ。メイドカフェ店員の鼻にかかったしゃべり方に現場で取材した「成果」が窺える。

ー仲入りー

つる子  浜野矩随
 偉大な腰元彫り師・浜野矩康を父に持つ矩随の苦悩と覚悟を描く。母親と若狭屋甚兵衛が彼を叱咤激励する。親子の水杯を若狭屋に指摘された後、矩随が家にとって返し、間一髪母親が助かる設定で演じる落語家もいるが、つる子師は母親を自害させた。そのほうが
噺全体が締まる気がする。

 若狭屋甚兵衛が浜野矩随に言う。

 死ぬ気でやるなんて言う奴はいっぱいいる。だが、本当に死ぬ気でやっている奴なんて一人もいやしない。だがお前は一度死んだ。

 浜野矩随の覚悟と行動が林家つる子の姿とぴったり重なった。





 

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