料理とプログラミングの類似点「分解と再構築」
はじめに
料理人からプログラミングを学び、飲食領域のスタートアップを創業して得た知見をちょろちょろ記録しています。
今回は、料理とプログラミング両方を経験して感じた類似点についてまとめたいと思います。
料理の「分解と再構築」とは?
料理の「分解と再構築」とはガストロノミーの料理創造フレームワークのようなものです。
簡単に言うと、既存の食べ物の構成要素を分解し、違う形に作り替えて全く新しい料理を作るための思考プロセスです。
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どのようにこの料理が作られたかを考えながら食べるとレストランでの食事が楽しくなります。
例えば、カルボナーラという料理の構成要素を、
・卵
・チーズ
・胡椒
・パスタ
・パンチェッタ(塩漬け豚肉)
このように「分解」し、カルボナーラをパスタ料理では無く、豚肉がメインの肉料理にし「再構築」する。
このように(他にもありますが)日々、料理人は全く新しい料理を発想、創造しています。
料理工程も同じで、構成要素を分解し、完成品のイメージから逆算して工程を組み、お客さんに良い状態の料理を提供しています。
料理の難しい点は、時間や気温など外部環境にものすごく影響されるので、理想の料理がお客さんの口に運ばれるまでをしっかり設計しないといけないことです。
プログラミングの「分解と再構築」とは?
一方、プログラミングは完成イメージ(要件)があり、それを満たすための最小機能(関数)に分解し、それをコードで再構築していき、完成品を目指していきます。
プログラミングの難しい点は、「料理」に存在する「遊び」のような物が無いため少し組み方を間違えたりすると、エラーで動かなくなるというところでしょうか。←割とそれを解決するのが楽しかったりするのですがw
経験・知識の抽象化の重要性
全然違う別業界でも簡単に学べる環境があるこの時代で抽象度を上げてそれぞれの経験や知識を共通化していくことは学習という点で非常に重要だということに気付きました。
抽象化して他の分野に応用することで、元々していた分野への考え方にも良い影響を与えてくれます。
最後に
「料理とプログラミングの類似点」について触れました。
ですが、「料理」と「プログラミング」だけで無く、起業した今、ビジネスという点でも今までの経験が活かせる共通点がたくさんあり、何にでも応用が効くもんだなぁと思っている最近です。
「料理」に興味のあるエンジニアも「IT」に興味のある料理人だけで無く、ぜひ今いる業界の他分野を学ぼうとしている方は参考にしてみてください!
どんな人がコレを書いている?
現在:
飲食業界のニューノーマルを作る、スタートアップ企業:efoo株式会社を創業したてホヤホヤ、起業家として活動中。
経歴:
・辻調理師専門学校を卒業。
・大阪の一ツ星レストランで約4年間修行
・オーストラリアの和食レストランで店長として店舗運営
・淡路島で料理責任者として複数店舗の立ち上げ、運営
・プログラミングスクール「ジーズアカデミー」を卒業
・不動産会社のIT事業部で社内システム開発
・「efoo株式会社」創業
・サムライインキュベート運営のアクセラレーションプログラム「The First Movers」に採択され参加中。
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