ダイエット中にオススメ！北海道フェアで見つけた低脂質焼き菓子

先日、百貨店に立ち寄った際、偶然、北海道フェアをしていました。
そこで、たまたま、見つけた焼き菓子をご紹介します。

1．北海道で誕生した逸材「ビタミンカステーラ」

　私は、食品を買うときは必ず栄養成分表示を確認するようにしていますが、先日、百貨店に立ち寄った際に、たまたま、低脂質のお菓子を見つけました。
　それが、北海道の名物として知られる「ビタミンカステーラ」です。

ビタミンカステーラ（高橋製菓株式会社）

2．販売当時の情勢

　パッケージから伝わる昭和レトロ感が気になり、調べて見ると、ビタミンカステーラは、大正10年から販売され、当時は、日本も参戦した第1次世界大戦が終結したころで、食べ物が不足し、栄養失調になる子どもも多かったことから、安くて、ビタミンB1とB2を入れ栄養価値が高いものとして考えられたそうです。　
　また、当時、本格的なカステラは、卵も砂糖もたっぷりと使用し、高価な食べ物でした。対して、「安くて、栄養価が高いこと」を目標に製造がスタートしたビタミンカステーラは、小麦粉の量を増やす一方で、卵も砂糖も減らしている為、水分が少なくなり、日持ちがするよう改良されています。

3．ビタミンカステーラの魅力

（1）脂質が低い
　元々、カステラ自体があまり油を使わず作られ脂質は低い傾向にありますが、ビタミンカステーラは卵を押さえている分、さらに脂質が少なくなっています。

ビタミンカステーラのパッケージ裏面

（2）美味しい
　甘すぎず、とても美味しいと思います。但し、普通のカステラと異なり、脂質や水分が少ないので、パサパサした食感ではあります。

（3）価格が安い
　ネットでしらべた限りは、直販していないようなので、製菓メーカーとして正確な価格が分かりませんが、取扱いのある各小売店の価格を見ると120円（税込み）前後であり、とても安いと思います。

4．中小企業診断士的にみる

　VRIO分析の観点から見ると、販売当時の歴史的な商品ストーリーや北海道民の名物として評価されるポジションを獲得していることから、模倣困難性や競争優位性が高い製品だといえます。
　おそらく、製品としては、成長期を過ぎ、成熟期に入り、製造コストが安定し利益が出やすい期間が長く続いているでしょうから、会社にとっても主力製品であり、また、北海道の名物として、これからも愛され続けるロングセラー製品だと感じました。