ズボラ家事~妖怪・ヒゲジョリーよ、さらば~
結婚して6年がたつ。
私も働いているので、結婚当時から、なるべくズボラ家事で生活できる方法を考え、実践し習慣にするようにしている。
少しでも余計な家事を減らそうと思うと、夫にいくつかお願いすることになる。嫌な顔をされるけれど、口をすっぱくして何度もいわなければならない(人によるやろ)。友人の中には「何回も言うのが面倒だ」「言っても直らないし、嫌な顔をされる」といって言わずに悶々とするというが、私はあきらめない。無駄な家事は一つでも減らすのだ!
その一つが、
夫のヒゲの粉が洗面台にふりかけのごとく落ちている問題。見える?このヒゲの粉!名付けて『妖怪、ヒゲジョリ―』(波乗りジョニーではない)。写真はまだましな方。
(人の夫のヒゲの粉なんか見たくないよな、すみません)
夫は胸毛ボーボー、悔しいけれどお前に夢中のギャランドゥ状態で、ヒゲなんて、タワシレベル。ごぼうぐらいなら皮むけるやろ状態。
朝、ひげをそったのに、夕方には泥棒さんのイラストのように、顎がグレーがかってるほどに剛毛で、毎日ひげをそらないと、えらいことになるのだけど、いつも洗面台のところに、ごま塩ごとくヒゲふりかけが落ちている。
新婚当初は「もう♡あかんやん」で、シャワーで流せた妖怪・ヒゲジョリ―だけど、半年もたつと…。
夫を洗面台に呼ぶことになる。
私「ちょっと来て(この時点で夫、怖がっている)このヒゲの粉、私が毎日洗い流してるのは知ってる?」
夫「気づかなかった」
私「洗い流せない、淵についたヒゲの粉はスポンジで洗うとして、そのスポンジの中に入り込んだヒゲを取る作業もあるねん。手で洗い流すこともあるねん」
夫「ご、ごめん。気を付ける」
私「分かったらええんや、解散!」といった翌日から毎日、妖怪・ヒゲジョリ―が洗面台に残っている。なぁ、聞いてた?聞いてないの?どっちやのーーん。シャワーでは流せない位置にも降り注いでるやん。嫌がらせかーーー。
また、パイセンが校舎の裏に呼び出すかのごとく、洗面台に呼び出す。
私「なぁ。これ、見える?(写真を撮っておくこともあるけど、仕事から帰ってくるまで、シンクを掃除せず置いてる、この妻の怖さったら)」
夫「お、おかしいなぁ。流したけど…(案の定、怖がってる)」
私「流せてないから呼んでんねん。これ、定年まで30年あるとして。365日×30年。1万回以上、私は自分の毛ではない、この世に必要とされてないごま塩を掃除することになるねん。それについてどう思う?」(あらかじめ、計算してるところが、怖っ)
夫「どうって…」
私「逆に、私がめちゃ細かい鼻毛や眉毛を毎日、手で掃除しなあかんぐらい、放置してたら、1万回、文句言わんと(私は言うてるけど)掃除できる?」
夫「う、うん」
私「自分のごま塩が掃除できんのに、できるわけないがなー!!」
というやり取り(こちらの要望を伝えるだけやけど)をへて、今はヒゲジョリ―問題は、5年目にしてようやく、解決しました。いやぁ、言い続けるもんですね。
友人にその話をすると「うちの旦那、私が髭剃りの刃を定期的に掃除してることも知らんと思うわ」と聞かされ、ヒゲの粉の塊を定期的に文句も言わずに掃除する友人の懐の大きさに驚かされました。ひげの粉ぐらいで、こんなに騒いでいる私の心の小ささよ。
ちなみに、夫側からすれば、髭剃りにかける時間と、肌からの出血が辛いということで、脱毛にも通いました。最初はよかったものの、数年たったら、ヒゲ復活。そりゃごぼうが洗えるぐらいやから、根強い(本人曰く、それでもマシだそう)。
ところがどっこい。数年たってやっと、家事がひとつ、減った!と喜んでいたけどあまちかんじゅうろう(→古)でございました。我が家はコロナ渦で単身赴任になりまして、油断していたら、こちらに帰ってくるたびに、妖怪・ヒゲジョリ―が出てきよる。なんで復活したん?!せっかく、家事がひとつ減ったのに。なかなか手ごわい妖怪や。
でも、私はあきらめない、しつこいだけが取り柄の女なのだ。
私「なぁ、このヒゲの粉、見える?」(デジャブか!)
夫「え?ちゃんと流したけど」
私「流せてないから、いうてんねん!」
結論:夫は全く気にならない性格なんやなぁ。いや、ヒゲとか見えてないんかも。眼鏡、度数あげるか?
あちらは「ちゃんと掃除してないくせに細かい」とおもってるかもしれんけど、それはそれで。
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