
聞こえない?を追いかけて
買い物帰りに、歩いていると。
はるちゃんが急に立ち止まる。
はるちゃん「何か音がする、聞こえない?」
何も聞こえない。
たっくん(5歳)「ばぁば、聞こえないの?」
何も聞こえないのだが。
あつこ「どんな音が聞こえているの?」
はるちゃん「キーンっていうような。
モスキート音」
あつこ「うーん?」
どんなに耳をすませても、何も聞こえない。
たっくん「聞こえるよ」
はるちゃんはあたりを見回しつつ、そろそろ歩く。
はるちゃん「あそこから音がしている」
あるお宅の玄関の横に1本の棒が刺さっていて、その先に小さな四角のものが取り付けられている。
四角の中に、丸い部分が2つ入っているのが見える。
はるちゃん「わわわっ。気持ち悪くなる。もう行こう」
走り出した2人の後を、首をかしげながらあつこがついていく。
ーーーー
そういえば、歳をとるとある種の音が聞こえにくくなると聞いたことがあった。
そこで
●モスキート音
●聞こえない
でググってみた。
その結果出てきたサイト。
このリンクの動画の中で若者が「聞こえる」と言っている音だが、あつこはまったく聞こえない。
この音が聞こえれば
● 20代以下
● 30代以下
● 50代以下
と3種類紹介されているので、お時間のある方は聞いて試してみてほしい。
あつこは?
もちろん、3種類とも全く聞こえなかった。
ーーー
動画内でも説明されていたが
人間の耳が老化すると、高い音から聞こえなくなってくる。
耳の中の「蝸牛」という「かたつむり」のような格好した器官がある。
音を感じる毛が(毛なんですね。びっくり)入り口の方からだんだん抜けてくる。
その結果、高い音から聞こえなくなる。
このモスキート音、若者たちにとって、気持ちの悪い音らしい。
はるちゃんも嫌がっていたし。
聞こえない人は想像するしかないが。
古い話になるが(2009年)
ある公園で、たむろする10代の若者を撃退するために、わざわざモスキート音のする機器を使ったことがあった。
ということは?
あの買い物帰りの音もひょっとすると若者を撃退するための音?
しかし、一般のお宅の前で、若者が集まるような空間はなかったが。
ーーー
調べていくと、NHKの番組にあたった。
このサイトで、1番上に出てきた言葉が。
「猫よけ」
あー。なるほど!
それだ!
猫よけにモスキート音を出す機械が、
あの棒の先についていたのだろう。
このモスキート音に悩む人は結構いる。
そのためこのような番組が作られたわけだ。
放映日は2023年7月31日。
まだ1年経っていない。
聞こえてしまう人には苦痛だろう。
猫よけのお宅も
近所に、このような感覚過敏の方がいらしたら、きっと辛いであろう。
猫よけで引っ越すわけにもいかないし。
歳をとれば聞こえなくなるけれども、
そんなに待つわけにもいかないし。
まったく知らなかったが、知れば知るほど難しい問題だ。
サイトでも解決方法を募集していた。
ご近所付き合いが絡むと
途端に難しくなるものである。うーん。
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