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知っている方が良い、ゼッタイ

「先生がお話があるそうなので来てもらえますか?」と電話で言われて、心臓の動きが速くなる。

年に一度の乳がん検診。
マンモグラフィーの検査結果。
婦人科系は自治体の制度を利用して、専門クリニックで診てもらっている。
そういうところには気を使いたいお年頃。

結果を聞きに行くのを忘れてしまい、1週間遅れた土曜日に電話。
そして冒頭の言葉となったわけだ。

え?なにこれ?再検査?

あわてて予約を入れる。
電話をした当日の午後4時に予約をねじ込む。

イライラする。

私はピンクリボンアドバイザー(初級)だ。


少しは、乳がんに関して知識がある。

ところが自分の身に起きてしまうと正常ではいられない。

ピンクリボンアドバイザーの参考テキストを広げて、あれこれ考える。

今まで勉強したことが、机の上で頭に詰め込んでいただけだと痛感する。
どこか遠くの世界で勉強していたかのようだ。

そして受診。医師の診察を受ける。
マンモグラフィーで気になる部分があるので、
エコー(超音波)検査でもう一度見たいとのこと。
すぐエコー検査を受けた。

マンモグラフィーとエコーは、それぞれ得意な分野が違う。
エコーで見える乳がんと、マンモグラフィーで見える乳がんがある。

できれば両方の検査を受けられると万全ではある。健康診断の範囲を超えてしまうのでお金がかかる。

今年マンモグラフィーを受けたら
来年はエコー
のように交互に受ける方法もある。

「エコーでは、特に気になるところはありませんでした」と医師から言われた。
ほっ。脱力する。

●今回は気になるところはなかった。
●来年度も忘れずに検査を受けてほしい

こうして、再検査が終わった。

実際病気になってみないとわからないことがたくさんある。

乳がんかもしれないと思った時間が、重く心にのしかかる。
少しは知識があったはずなのに、その知識が一瞬全部飛ぶぐらい心にダメージがあった。

帰り際、受付で、要再検査に丸がついた一時検査の結果の表をもらった(トップ画像)。

再検査の結果、なんでもなくて本当によかった。

女性ならば乳がんについて基本的なところを知っておいた方が良いと、改めて思った。

多少知識があってもおろおろしてしまうのだから、何も知らなかったらなおさらだ。
ピンクリボンアドバイザーの勉強を今後も続けようと決めた。

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あつこ (63) フワフワ文系妻 定年理科系夫 育て中
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