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【カーボンニュートラル推進企業紹介㉛】寝具のイノクマ~老舗寝具店が取り組む、地域密着型のカーボンニュートラル~
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カーボンニュートラル―。脱炭素への取り組みは国際レベルのものから個人での活動まで様々です。
厚木市内で脱炭素の取り組みを進めている企業に、どのように「脱炭素への挑戦」をしているかをインタビューしました。取り組み理由や具体的な進め方、これから取り組む企業へのメッセージなど、1社ずつご紹介します。
取り組みを始める一歩に、また活動を促進させるヒントにしてはいかがでしょうか。
31社目は厚木市下荻野で100年以上続く老舗寝具店「寝具のイノクマ」。創業以来、地域の人々の睡眠を支え続け、寝具の販売から打ち直し、羽毛布団のリフォームや布団の貸し出し、クリーニングまで幅広いサービスを提供しています。
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寝具のイノクマでは地域密着型の個店として、独自の視点から脱炭素社会の実現に貢献しています。今回は、寝具店ならではのカーボンニュートラルへの取り組みについて、代表の猪熊広樹さんに詳しくお話を伺いました。
個店ならではの取り組み
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「お客様がいらっしゃったときにはインターホンを鳴らしてもらいます」と笑顔で話す猪熊さん。同店ではエアコンや照明の使用をお客様が店内にいる時のみに限定。個店ならではの柔軟な対応でエネルギーの使用を最小限に抑えています。
さらに、寝具の製造から販売、メンテナンス、納品までを一貫して行うことで、外部委託による無駄なエネルギー消費を削減。納納品時には梱包材の使用を控えるなど、細部にまで気を配っています。
「外注に頼らずにすべてを行うことができるのが同店の強み、取り組んでいる脱炭素に向けての気遣いは個店ならではです。お客様一人ひとりのニーズに合わせて寝具を提供することができます。」と猪熊さんは話します。
こうした個店ならではの小さな積み重ねが、脱炭素社会への実現につながっていきます。
伝統技術と環境への配慮
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寝具のイノクマでは、日本の伝統技術である「布団の打ち直し」を専門にしています。猪熊さんは「古くなった布団でも打ち直しをすれば長く使うことができます」と話します。
近年、大量生産・大量消費の風潮は寝具業界にも及んでいますが、同店では高品質な素材と丁寧な縫製で、耐久性に優れた寝具を提供することで、長く愛用してもらえるよう努めています。
また同店では綿を詰める際中心に多めに綿を詰めるなど、機械ではできない、手作業による細やかな気配りが施されています。多くの寝具店で機械による作業が増える中、職人による布団の打ち直しの技術は、より貴重なものとなってきています。
SDGsやカーボンニュートラルが謳われる現代において、寝具のイノクマのように、古くからある伝統技術を見直し、その価値を再認識することが重要なのかもしれません。
地域密着だからこその取り組み
「地域の方々に支えられてきたからこそ、私も地域に貢献したいと考えています。」と猪熊さん。
寝具のイノクマでは、地域密着型の企業だからこそできる、様々なカーボンニュートラルへの取り組みを行っています。
布団を打ち直す際にでる切れ端や布は、座布団の材料として再利用したり、手芸が趣味のお客様や友人に無料で提供しています。これは、廃棄物の削減だけでなく、人と人とのつながりを大切にする同店ならではの取り組みです。
カーボンニュートラルに向けて
寝具のイノクマさんの取り組みは、地域密着型のビジネスだからこそできる、カーボンニュートラルへの貢献と言えるでしょう。
無駄なエネルギーを削減し、資源を有効活用することで、環境負荷を低減しています。
また、お客様との繋がりを大切にし、地域に根差したサービスを提供することで、持続可能な社会の実現を目指しています。
寝具のイノクマさんのように、それぞれの企業が自分たちにできることからカーボンニュートラルに取り組むことで、脱炭素社会の実現に近づくことができるのではないでしょうか。