クドカンに会いに
4月29日、ぽんちゃんを誘って戸越銀座に行った。TBSラジオの番組で月曜パーソナリティのクドカン(宮藤官九郎)がそこで公開放送をするのだという。その前の週の番組内で『雑貨屋さんで生放送です』と聴いていたので店舗の半分を片付けて放送ブースと観覧席にするのかと思いきや、軒先一畳分にブースを、入り口挟んでもう一畳分のスペースに技術さんブースを作っていて、軒先が即席スタジオになっていた。こんなにコンパクトにできるものかと感心した。
観覧席は特になく、商店街の道に詰めて座ったりして見る。
番組が終わって帰る前にスタッフさんにこんなにコンパクトなブースでできるんですねと聞いたら、ぼくたちもびっくりしてますと答えてくれた。
(設営中)
地方から東京に来て楽しいことは、こんな風に著名人が目の前でイベントを開いてくれることだ。にしても目の前も目の前、50㎝先がクドカンである。クドカンは一生懸命喋っていたけれど、街の人へのインタビューは『みんなの愚痴を聞いていると段々と意識が無くなってきて…』と本人がのちほど言った通り、『あー大変すね』『ぼくにはそれ無理だわー』と淡々と言ってておかしかった。
そのインタビューコーナーは”宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど”という、コンビニ勤めの人など世間の人たちがクドカンに愚痴るもので、わたしもぽんちゃんも無事、クドカンにインタビューされて、うきうきしながら愚痴った。集まった人たちの愚痴は職場のことが多くて、少ない人件費でできるだけ働かせようとする会社の多いこと多いこと・・・と悲しくなる。
戸越銀座での公開放送のオフィシャルゲストは毒蝮三太夫さん。メディアを通して見たり聴いたりしていたマムシさんはババア!と客席をイジったり荒い口調のおじさんという印象しかなかったんだけど、自分の目で見るマムシさん、いやマムちゃんはとってもダンディ!色気があると言われるのがわかる。で、ババア!は本当に言うんだけどにこにこしているし、とても楽しそうに客と会話をする。なかには本当に怒って帰っちゃう人もいるそうなんだけど。
マムちゃんに話しかけてもらい、良い思い出になった。
マムちゃんはこの辺り出身だそうで、東急池上線のことを延々と話す。銀座のレンガを舗装に使ったから戸越銀座は本当に銀座なんだよ、と教えてもらう。クドカンに客いじりのコツ(?)を伝えてみんなに揉まれながら帰っていった。その背中もダンディ。
オフィシャルじゃないゲストは、トライアスロンの自転車に乗ってやってきた、安田サーカスの団長と、この辺りに住んでいるCharさん。Charさんはブースから声をかけられるとすごい速さで走り去ってしまったようで、見ることはかなわなかった。
会場は瀬尾商店という渋い店名だけど雑貨や家具パーツがとてもかっこいいすてきなお店だった。その前にある全国各地の食べ物がおいてあるお店で、トマト&アップルジュースなどを買って帰った。あちこちからお腹の空く良い匂いが漂う。瀬尾商店でいただいた戸越銀座マップを帰宅後に見ると、ハンドメイドの帽子屋やスイートポテトのあるカフェなどたっぷりと見逃したお店だらけだった。