【ニブセキの息子】装具代の申請、また複雑になった??
半年に一度の装具代の請求の申請がまたやってきた。二分脊椎症の息子2歳は装具なしで立ったり歩いたりすることができないので、主治医の指示で歩行用と夜間用の装具を作ってもらっている。二種類で数十万にもなるが、健康保険組合と自治体が全額負担してくれることになっている。これはつまり税金を払っているだけの恩恵にあずかることができているということであり、ありがたい話だ。
ただ、困ることもある。原則、医療費が無料となりその場で支払いが発生しない医療証とは異なり、まず装具屋さんにお金を払い、領収書を受け取った後、健康保険組合に診断書や領収書、確認書、装具の写真を提出。2、3か月後に7割が振り込まれたことを確認した後、役所に出向いて同じもののコピーを提出、それで残り3割が振り込まれることになっている。これが半年サイクルで続く上、装具の数だけ同じ書類を書かないといけないので、とにかく手間がかかるのだ。
提出書類のうち、確認書という書類は「どうやって型をとったか」「前の装具は何年何月何日に処分したか」など、細かい質問事項がぎっしりで回答のボリュームも大。代金が全額戻ってくるのは、とてもありがたいことなんだけど…。
で、このたびの申請で、もうひとつ手間が増えていた。装具の写真には、私たちの名前と装具の名前、目的を記した紙片を一緒に画角に入れて撮影しなければならなくなったのだ。しかも、写真も「全体が見えるように、高さが分かるように」など細かい指示が増えていた。
なんというか、以前も書いたけれど、装具代の請求を健康保険組合にわざと申請しづらくしている感じを受けた。お金、払いたくありませーん、みたいな…。このあたりは組合の裁量なのだろうか。装具代をめぐっては、業者の不正受給が問題になったことがあるそうで、それで組合側が警戒をしているんだろうと思うが、誰にとっての制度なのかをもう少しだけ、考えてもらえないかなあ…と願っている。
=写真は夜間用の装具。こんなの重くて疲れそうなものなのに、息子は夜になると「装具つけて寝る。つけたい」と妻にせがむ。やっぱり慣れなんだろうか。