【ニブセキの息子】体調を崩した息子 あまりに無力な父親
息子2歳が突然、体調を崩した。いつものように、夜に装具をつけて寝かせようとしたのだが、いっこうに寝てくれない。それどころか、汗を流して、ぐずぐず泣いている。暑いのが原因かもしれないと、装具を外して身軽にしたが、ダメ。水分をあげようとしても、拒まれる。それが一晩中続いた。
プリンも水も拒否
次の日の朝になっても状況は変わらず。いつもなら、「ご飯」と言って朝ご飯を求めてくるのだが、この日はぐったりしたまま。大好物のプリンも食べてくれない。水も飲んでくれず、一度口にしたものを出してしまった。熱はないみたいだが、二分脊椎症にはシャント(髄液を逃す管)がうまく機能しなくなるトラブルで吐き気を催したり頭が痛くなることがあるという話を聞いていたので、ちょっと怖くなった。
いつもお世話になっている訪問看護の方に電話。助言を受けて、近くの小児科に行った。たまたま私が平日休みだったのは幸いだった。
受けた診断は「胃腸炎かもしれません」。下痢止めや解熱剤をもらい帰宅。昼食は小さなプリンをひとつだけ。いつもなら昼も夜も高速ハイハイしてるのに、この日はぐったりしながら寝ていた。たまに話すと思ったら、発する言葉は
「ママ、『ギュッ』」。
お母さん、ギュッてして、という意味。妻はそれに応える。息子は私の顔をまったく見てくれなかった。悲しい。
夜は、寝室の環境がむしむししていたのがよくないのかもしれないと、布団をクーラーのある部屋に移し、就寝。幸いにもよく寝てくれた。
次の日、食事は復活
次の日の朝イコール今朝は小さいパンを二つ。昼は五目ご飯とナスの煮浸しを完食してくれた。薬もヨーグルトと一緒に飲んでくれた。笑顔も戻ってきたので、少しホッとした。やっぱり、食べてくれると安心する。ただ、本調子ではないので、家でゆっくり。普段は昼寝しないのが悩みなのに、昨日と今日でだいぶ寝た。これからもっと、よくなるかなーと期待し、会社に出掛けたところでこのnoteを書いている。「ママ、ギュッ」は変わらないけれど…
体調を崩したのは初めて
よく考えたら、息子2歳がこうやって体調を崩したのは生まれて初めてだった。生まれてから、髄膜瘤を埋め込んだり、脳にシャントを入れたりと、私たちもしたことのないような手術を繰り返し、その都度、入院をしてきたが、風邪とか、熱を出すというのは一回もなかった。ワクチン接種以外では普通の病院に行ったことがなかったのだ。
いざ、こうやって息子の体調が崩れると、親としてはただの胃腸炎でも心配だし、精神衛生上も良くない。ただ、考え方を変えれば、今までよく風邪もひかずに元気だったと思う。そういう部分で、息子2歳は丈夫なのかもしれない。そして、こういう場面で父親は無力だということもよくわかった。