2024年に買った音楽機材
前提
筆者は長らく賃貸マンション内のスタジオで制作していたが、手狭になってきたこともあり新しい物件を探していた。2023年9月に物件を購入しリフォームを入れ、2024年2月に新スタジオが完成した。
新スタジオでも引き続き「成果物生成三訓」に従い制作を続けている。
購入した機材群
スタジオ
壁面は木毛板、天井はOBSボードで施工。ドアは軽度の防音ドア。それぞれ塗装している。木毛板は吸音性に優れているため、部屋の鳴りはデッドになっている。照明はダクトレールにスポットライトを設置。床はオークのフローリング。電源はアース付きのアウトレットを2箇所設置している。それらは他の家電用アウトレットや照明用電源とブレーカーが別になっている。
デスク左横にはRhodes MK2を配置している。
吊り戸で隔てた隣室はライブラリとしてDJブースを設置。レコードラックは古材を使ったオーダーメイド品である。
音量をある程度気にせず出せるようになったことが一番のメリットである。(昼間ならドラムも叩ける)また、スペースが今までより広がったので動きやすいしセッティングもしやすい。造作の棚に機材を収納できるので撮影時のシステム切り替えもずいぶん楽になった。
Buchla Music Easel
ウェストコーストシンセの始祖Buchlaのモバイルシンセサイザー。予約して長らく待ち、ようやく入荷のお知らせが届いた。円安の影響で当初予定よりも4万円ほど値上がりしてしまった。
テンションが高まり開封動画を撮ってしまった。
Music Easel独奏の動画はこちら。
Minirig Subwoofer 3
モバイルサブウーファー。875gという重さとコンパクトなサイズながら48Hzまで下が出る。これがあればMacBook Proのスピーカーと合わせてこれだけで制作が可能である。バッテリーで動作し、USBアダプタ経由で充電できる。
日本ではあまり取り扱いがないようだけれど、探せばある。公式サイトはこちら。家に置いている時はリスニングルームのDJミキサーのアウトに繋いで低音を補強している。
Roland TR-707
2回目の購入。RX17に近いけれどちょっと違う雰囲気。クラシックハウスに合う音だと思う。下の作例は全然ハウスではないけれど。タムの音がいい。
こちらも軽快なリズムを刻んでいる。全然ハウスではないけれど。馴染みはいい。
Roland TR-606
そこそこの状態のものを購入。DINSYNCやTrigger Outで同期できるので便利。小さな筐体も動画に取り入れやすくて好き。
Doepfer MSY2
DIN SYNCの機材とMIDI機材を同期できる。DigitoneやDigitaktではできるけどそれ以外の機材をマスターにする場合に役に立つ。3.5mmミニプラグでClockも出せるのでちょっと便利。MIDIのSTARTを受信しないと動かないので最初焦った。
動画には映っていないけれどMSY2で同期したTR-606の動画を貼っておこう。
Sonicware LIVEN Ambient Ø
初回出荷分を運よく注文できた。アンビエント的な音色を作るのが得意なシンセ。3チャンネルのシンセと、1チャンネルのサンプラーを使うことでかなり色々な表現ができる。
メーカーのSonicwareに紹介された結果、この動画が自分のYouTubeチャンネルで今年一番視聴された。
アンビエント以外の曲でも問題なく取り入れられる。
YAMAHA RX17
パラアウトはないけれど、それゆえにコンパクトで使いやすい。謎のスペースにはnord leadのように他の機材を置ける。古いYAMAHAの機材は謎のスペースがあるものが割とある。QX21とか。
KORG NTS-3
KORGのNTSシリーズのKaoss Pad。Kaoss Padを購入するのは2以来。3の中古を買おうかなあと考えていたらこれが出るということですぐに予約した。
PCから電源を取るとノイズが乗るのでUSBアダプタから電源を取っている。エディタでカスタマイズができるらしいけどまだ試していない。主に空間系やルーパーを使っている。
以下の動画ではボーカルのカットアップにNTS-3を使っている。
tc electronic El Cambo
ハードオフで4000円くらいだったペダルのオーバードライブ。ほどほどの歪みが気持ちいい。
以下の動画で聞こえるギターの音はEl Camboを通したもの。
Akai u400
AKAIのルーパー。ピアノを録音して再生速度を変えると面白い。
任天堂 ゲームボーイアドバンス(IPS液晶改造済)
IPS液晶に改造済みのものがあったので購入。BPMだけ合わせてもずれてくるのでMIDIかSYNCで同期がマスト。
せっかくなのでnoineさんのカスタムGBAと一緒にセッションした作品も紹介しておこう。この動画ではDigitaktからGBAへMIDIシーケンスを送っている。
ゲームボーイのIPS液晶
小学生の時に買ってもらったゲームボーイの外装と液晶を交換。最初送ってもらった時に液晶が破損していた。基盤は初代GB、いわゆるDMGというものなので音がいいらしい。
LSDjを使っているけどアドバンスのStepperよりもシンクせずともテンポが合う。
KORG SQ-1
譲っていただいたシーケンサーSQ-1の2台目。2台あるとできることが増える。動画ではクロックディバイダーでテンポを落としてもう1台をシンクしている。
YAMAHA MU15
中学生の時に一番初めに買った単体MIDI音源。その前はMIDI対応のポータートーンを使っていたけどその話はまた別の機会に。当時はMU15を購入した後すぐにMU90を買ったためすぐ友人に売ってしまっていた。20数年ぶりに再購入した。一応XG音源ということでGM以外の音色も含まれている。
アルバム収録曲でも使用している。
YAMAHA QY10
シーケンサー付き音源。内蔵メモリしかない。自分には使いづらかった。MIDIを送って結局ドラム音源として使った。買ってはみたものの使用頻度が圧倒的に低い。
Chase Bliss GENERATION LOSS MKII
テープシミュレーターのエフェクトペダル。みんな大好きなChase Blissのエフェクター。MOOD MKIIを導入しようかなと思ったけれど、今持っているものと機能があまり被らないので先にGENERATION LOSSを入れてみた。結果、正解。ローファイさは作れる。
Alesis 3630
再購入。以前ハードオフで買ってあまり使用機会がなく売ってしまったけれど、買い戻した。サイドチェーンがかけられるコンプレッサー。だんだん値上がりしてきている気がする。
こういうニュアンスが得られる。
Intelijel Triple Power Supply Eurorack Busboard
7Uケース内蔵のバスボードが故障したためメーカーに問い合わせたところ、新しいバージョンが前バージョン保有者は優待価格で購入できるということで購入した。メーカーの人から一応故障したものは修理もできるけど、故障箇所の特定と修理の工賃が高くなりそうだよと教えてくれた。
Pearl RHYTHM TRAVELER(ドラムセット)
ハードオフで購入。Pearlのコンパクトなトラベルドラムセット。シンバルはハイハットとクラッシュで同じものが使われている。今はライドが欲しい。音の雰囲気は以下の動画で確認できる。店で取り置きしてもらって車で回収した。確かに小さいので運びやすい。うちでは据え置きしていますが。
ケーン
フリマアプリで購入。タイ北部、ラオスあたりの管楽器。日本の笙に近い。続けて吹こうとするとかなりの肺活量が必要であるように思う。
レインスティック
フリマアプリで購入。傾けるとサーという音がする。昨年見に行った吉村弘展で見て気になっていた。
この動画の中で鳴っているサラサラ〜という音がそれ。
ソーウー
フリマアプリで購入。タイの弦楽器。付属の弓の方をよく使っている気がする。
ソーウー自体の音をサンプリングした曲は以下で確認できる。
シンギングボウル
フリマアプリで購入。叩いて鳴らすもよし、共鳴させて持続音を出しても良い。もっと大きなものも欲しい。動画内右下の真鍮のボウルがそれ。
Synthesizer V AI 重音テト
Synthesizer Vのボーカルライブラリ。Synthesizer VではMAIを使っていたけれど別の声も試してみたいと思い追加。
普通にコーラス音源としても使えて良い。
まとめ
今年はスタジオを作って制作が捗ったのよで良い年になった。制作した動画も1日1本で合計366本。
可能な限り毎日動画をアップしているので、ぜひYouTubeのチャンネル登録をしていただければと思います。よかったらグッドボタンも押していただけると。
また、下記ポストのリンクより音源を購入していただいたり、曲を聴いてもらえると嬉しいです。
ぜひ来年も活動を引き続きチェックしてください。