今日で1000日: 投稿し続けてみた感想
毎日noteに記事を投稿し続けて,今日で1000日目となりました。この日がちょうど4月1日になるとは,全く予想もしていませんでした……エイプリルフールの日ではありますが,1000日目なのは本当です。
1000日間というのはおよそ2.7年間,2年と9ヶ月くらいが過ぎたことになります。生まれた子どもはもうどんどん歩いて走ることもでき危なっかしく,嫌なものは「イヤ!」と自己主張し始める頃です。中学生や高校生であれば入学してから「早いよね,もうすぐ卒業だよね」と会話をするくらい,大学生であれば「そろそろ就活の活動をちゃんと始めないと」と,周りの学生をみて焦る頃でしょうか。
そう考えると,長いといえば長いですし,短いといえば短い期間です。
1000日間の数字
3年間で,アクセス数は32万を超えています。
今日のこの記事で,1074記事目になります。基本は1日1記事なのですが,最初の頃は日記のようなことを書いたりメモのようなことを書いたり,試行錯誤していましたので。その分が74記事になっているということですね。
1000日間の全記事を,アクセス数順に並べてグラフを描くと,下のようになります。一番アクセスを集めた記事は約1万アクセスあって,2位はその半分くらいになっています。きれいなロングテールの形状になっています。
ちなみに,2018年10月(投稿を始めて4ヶ月)にも,グラフを描いています。グラフの形状は同じようになっているのですが,トップの記事の伸びがそこまでではなく,テール(右下の方の記事)との差もそれほど開いていません。
自分自身がネット上で活動をしても,ちゃんとロングテールの形状のグラフが描かれるものなんだな,ということがわかって面白い現象でした。
一番読まれている記事
これまでに何度も登場しているのですが,これまでにいちばん読まれている記事は『遺伝率が8割ということは両親の身長で子どもの身長は決まるのですか』です。この記事は2019年9月の記事です。最近では毎月,アクセス数の上位に位置しています。
次に読まれている記事は,『良いリサーチクエスチョンを立てるためには』です。これは2020年10月に投稿した記事なので,このところ伸びているものです。
第3位は『早産で生まれた子どもは大人になってから何が起きやすいのか?』です。こちらは2020年5月の記事ですね。
その月に書いた記事だけがアクセスを集めるのではなくて,過去に書いた記事の中にアクセスを集める記事が出てくる,というのも記事が数多く蓄積することで生じる現象だと思います。過去に蓄積したものがアクセスを集めたり,利益を生み出すというのは,投資にもよく似ています。
1000日間続けてみれば
「3年間なにかを続けてみればわかることもある」ということを授業だか卒業式のスピーチだかで話したこともあります。3年にはまだ満たないまでも,1000日のあいだ続けてみて実際にどうだったか,というところですよね。
調べ続ける
ひとつ良かったなと思うことは,「noteのネタを探さなければ」と思い続けたことです。これはキツいことではなく,むしろ調べれば調べるほど,「こんな研究もあったのか」という現実に直面する結果になりました。私が調べるようなとても狭い範囲の研究ですら,ちょっと探しただけでいくらでも見つかるということですので,もっと広い範囲を調べればさらに心理学の広大な世界が広がっていることを意味しています。
心理学のごく限られた範囲だけでも,世界中で本当に多様で数多くの研究が行われていて,毎日世界中で論文が発表されており,それらを完全に知ることができるようなことはあり得ないんだなということがあらためて実感されました。
書き続ける
記事そのものは,ある程度書きためてありますので,どうしても他の仕事を優先しなければならないときはしばらくnoteの記事を書くのをやめて,仕事に集中するというやり方で進めています。
とはいえなんにしても,ある程度の文量を書かなければ継続はできません。とにかく毎日,何かを書き続ける習慣がついているというのは,自分の仕事にとっても何かプラスになるのではないでしょうか(わかりませんが)。
文章はうまくなるのか
毎日文章を書いていくと,書くスピードは速くなるかもしれませんが,必ずしも文章がうまくなるというわけではなさそうです。
おそらく,日常的に文章を書いている中で,文章の構成をもっと考えるとか,オチをちゃんと考えるとか,そういうことをちゃんとするべきなのでしょうね。きっとそうすれば,もっと文章を書くのが上手くなりそうです。今後の課題ですね……。
蓄積される
おそらく知識のストックが一番のメリットでしょう。これまでに紹介した文献については,とりあえず蓄積されていますので,検索して「ああこんなのもあったな」と思い出すことができるということがあります。
そして,この蓄積がなかったらおそらく2020年にこの本は出版されていません(執筆にもっと時間がかかったはず)。
他の原稿を書くときにも,過去に自分が書いた記事を参照したことが何度もあります。それから,授業の内容を考えるときにも,何度か過去の記事を参照しました。普段書いていることが,データベースとしてうまく機能したということになります。
そもそもこのデータベースとしての蓄積が,書き続けることの大きな目的のひとつでした。さすがに1000日間の蓄積があると,データベースとしてはそれなりに機能するようになる,ということが実感できました。
継続は力なり?
「続ければいいというものではない」という言葉と,「継続に意味がある」という言葉は,どちらも正しいのだろうなと思います。それは,何を続けるかという問題ですよね。
その点で,これくらいの内容と文量の文章を書き続けておくというのは,ちょうどよい体験なのかもしれないなと思っています。
というわけで,もうしばらく続けてみようと思いますので,引き続きどうぞよろしくお願いします!
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