ねんざと交通事故を予測する話
世界バレーの日本のユニフォームを見ていて,思い出しました。
これも,昨年アメリカにいたときの話です。
子どもを迎えに行ったとき,学校の先生がこっちに近づいてきて「He twisted his ankle.」と言ったのです。今なら何を言っているのかわかります。息子が足首をひねったということなのです。でも,いきなり予想していないことを言われると,「は?ツイスト?アンクル?」……下手をすると「おじさんがツイストでも踊っているの?」と,わけのわからない想像をしてしまったりしていけません。
……ankleとuncleを聞き間違えるとか,自分のリスニング能力の低さを痛感してしまいます。
しっぷを買いにいく
ということで,薬局にしっぷを買いに行きました。当然,スマホの和英辞典で「湿布」という単語を調べていきますよね。
すると,「compress」とか「fomentation」といった単語が出てくるのです。
これでよし,ということでまた広いドラッグストアの店内をさまようことになるわけです。ウォルグリーンズとかCVSファーマシーとか,そういうお店の中です。
ふらふら歩いていると,お店の人も尋ねてくるのですよね。「何かお探しですか?」と。
ところが,「compress」とか「fomentation」を探していると言っても,要領を得ないのです。最後はスマホで検索して「こういうのがほしい」と画面を見せたら,売っている場所に連れて行ってくれました。
おなじみの商品
そうすると,そこに日本でもおなじみの商品があったのです。
それは「Salonpas」(サロンパス)の文字が書かれた商品でした。
思わず「アメリカでもサロンパスなのか!」とつぶやいてしまったのは言うまでもありません。
なぜバレーボールでサロンパスを思い出したかというと,世界バレーの日本代表のユニフォームの肩にサロンパスの広告が入っていたからです。広告を肩につけるとは,なかなか面白いと思いました。
性格で事故の予測
湿布といえば事故につきもの,といえるでしょうか。日本では21世紀に入ってから,交通事故発生数も負傷者数も年々少なくなってきています。
では,事故を起こすことと性格には何か関連があるのでしょうか。
「road rage」という表現があります。車の運転中に渋滞に巻き込まれたり割り込まれたり,クラクションを鳴らされたりしたときに,キレたり激怒したり,報復しようとすることです。
普段から攻撃的で敵意の高い人々は,簡単にread rageになりやすいのではないでしょうか。そこでこの研究では,大規模な調査データを用いて,攻撃性が怪我を負わせる事故(人身事故)に影響するのかどうかを検討しています。
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