2020年5月のまとめ
2020年5月も終わろうとしています。
とうとう,といいますか,やっと,といいますか,緊急事態宣言の期間も終わりでしょうか。しかし,なかなか今回のコロナウィルス感染症の蔓延以前の状態には戻ることはできなさそう……に思います。
今回の出来事は,本当に世界中の人々の行動のパターンを大きく変えてしまいました。もう,これが当たり前になっていくのでしょう(もうなりつつあるでしょうか)。私たちは以前の状態のことをすぐに忘れてしまいますので,しっかりと記録しておく必要がありますね。
よく読まれた記事
さて,今月投稿してよく読まれた記事のトップテンを発表したいと思います。
第10位
第10位は,「ダークな性格と偏見」です。ナルシシズム,マキャベリアニズム,サイコパシーの3つの性格特性の複合体である,ダーク・トライアドは,世界中でよく研究されてきました。これらのパーソナリティ特性が移民に対する偏見に関連するのか,という研究の紹介です。
第9位
第9位は,「引っ込み思案な子どもは内向的だと言えるのか」です。行動抑制傾向という,子どもの頃の心理的特徴(気質)があります。その気質と,パーソナリティとしての内向性との間に関連が見られるのかという研究です。行動抑制傾向は,いわゆる「引っ込み思案」であることを表します。
第8位
第8位は,「顔と笑顔からわかるその人の性格」です。どうも,とにかく笑顔を伴った顔というのは,それを見る人によい印象を与えるということのようです。私も,もっと笑った方が良さそうですね……。
第7位
第7位は,「スター・ウォーズを順番に観てみた」です。コロナウィルス感染症による自粛期間,どうやって過ごすかというのは家族にとっても大問題です。何かこういう時にしかできないことをやっておく,というのも良いものです。そこで,子どもと一緒にスター・ウォーズをエピソード1からローグ・ワンも挟んでエピソード9まで見る,という試みをしてみました。観るペースは2日に1本です。あらためて観ていくと,新しい発見があったりして面白い経験でした。
第6位
第6位は「死に結びつきやすい性格」です。パーソナリティ特性で生きるか死ぬかを予測する研究というのはけっこう行われているのですが,この研究ではより細かい単位(ファセット)で分析している点が特徴的です。また,男性で喫煙していて運動習慣がないと,やっぱり早めに亡くなる傾向があるようで「やっぱりそういうものだよな」と思いました。
第5位
第5位は「男女で学業成績の違いはあるのか」です。どうも最近,アメリカでは「男の子は学校で成績が伸び悩む」という現象が見られるようで,男子生徒よりも女子生徒の方が成績が高い傾向がある,ということが一般化しているようです。
第4位
第4位は「保守的な政治志向の人はリベラルな人よりも幸せ?」です。アメリカでは民主党支持者よりも共和党支持者の方が幸福感や生活満足感が高い,という研究があるそうです。「本当?」と不思議に思いますが,「ほんの少しだけね」という現象でもあります。
第3位
第3位は「抑うつの男女差は男女が公平な国で大きくなる」です。この現象も,「本当?」と疑いたくなるものですよね。しかし,同じような現象は複数の調査で報告されています。パーソナリティでも自尊感情でも,女性の社会進出指標や人間開発指数がより「よい値」を示す国ほど,「男女の平均値の差が大きくなる」のです。
第2位
第2位は「意見を述べているつもりなのに誹謗中傷になってしまう」です。意見を言っているつもりでも,いつのまにか相手を中傷してしまう,ということはあります。そういう時には,その意見の内容に特定の特徴が見られます。そういう特徴を避けることで,より円滑なコミュニケーションを営むことができることでしょう。最近は,有名人に対する誹謗中傷による事件も報道されました。ネットでの発言についても,気をつけたいですね。
第1位
今月投稿した記事の中で,いちばん読まれたのは「大人よりも若者の方が孤独感が強い」でした。全体的に,年長よりも若い年齢層で,そして女性よりも男性で,孤独感が高くなりやすい傾向があるという研究結果です。
連続執筆
連続投稿日数の記念画像も置いておこうと思います。「とりあえず続けてみる」というのも,こういうことをやっていくときの一つの方法です。
まずは666日目,そして678日目です。数字が揃うと,何となく嬉しいものです。
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