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ダークな人々の日々の感情

私たちが日常的に抱く感情として,なんとなくポジティブな感じと,なんとなくネガティブな感じというのは,とても基本的なものです。

もちろん,もっと細かく分けていけばさまざまな感情があります。「喜怒哀楽」という言い方がありますし,基本6感情という枠組みもあります。基本6感情は,「怒り」「嫌悪」「恐怖」「喜び」「悲しみ」「驚き」の6つです。

東洋では昔から「七情」という枠組みがありました。たとえば仏教だと「喜」「怒」「憂」「懼」「愛」「憎」「欲」の7つなのだそうです。

昔から,おおよそこれが感情の種類なのだろうということが分類されて,多くの人に共有されてきたことがわかります。


ポジティブとネガティブ

感情もパーソナリティと同じように,細かく分ければ分けることができますし,おおまかに捉えれば「ポジティブな感情」「ネガティブな感情」とまとめられるのでしょうね。

また,このポジティブな感情とネガティブな感情はそれぞれ機能があって,両者は必ずしも逆を意味するわけではないという点も面白いところです。逆は「感情を抱かない」ですからね。


ダークな性格の持ち主の感情

ちょっと変わった性格の持ち主は,日々どのような感情を抱いているのでしょうか。ダーク・トライアド(マキャベリアニズム,サイコパシー,ナルシシズム)のパーソナリティ特性と日常的な感情との関連を検討した研究を見て見ましょう。この論文です(As cold as a fish? Relationships between the Dark Triad personality traits and affective experience during the day: A day reconstruction study)。

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