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神経症傾向の高さだけじゃなくて

神経症傾向というパーソナリティ特性は,感情の不安定さやネガティブな感情の抱きやすさに関連します。

「不安を感じやすい,心配しやすい,怖がりやすい,落ち込みやすい,憤りや怒りを感じやすい人」というのが,神経症傾向の特徴です。こう書くと,やっぱりネガティブな特性だなと思いますよね。

実際に神経症傾向の高さは,さまざまなネガティブな傾向に関連します。あまり成功に結びつくとは考えにくい特性とも言えます。

では,仕事についてはどうでしょうか。やっぱり仕事上も良くない結果をもたらすのでしょうか。

職場にて

神経症傾向が職場のパフォーマンスにどのように関連するかを検討した研究があります。この論文です(Revisiting the neuroticism – performance link: A dynamic approach to individual differences)。

この論文では会社で働く従業員たちに調査に参加してもらい,神経症傾向と仕事のパフォーマンスとの関連を検討しています。ポイントは,神経症傾向を何度も調査して,得点の高さだけではなく変動の大きさも測定していることにあります。

この研究ではいくつかの仮説を検証しようとしています。

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