頭の良い人はどんな人？

「頭が良い人」と聞いて，どんな人を思い浮かべるでしょうか。

「賢い人？」「スマートな人？」「流暢に話をする人？」「知識が多い人？」「思いやりがある人？」「創造的な人？」……いわゆる「知能」というイメージ以外にも，いろいろな内容が「頭の良さ」という概念の中には含まれています。

皆さんは，どのような人物像を思い浮かべるでしょうか。

頭のよさとは「説明力」だ (詩想社新書)

頭の良さのイメージ

あとで紹介する論文に出てくる内容なのですが，頭の良さのイメージは，おおよそ５つの領域で表現されるようです。

◎共感性・社会的能力：人の立場になって考える，誤りを素直に認める，思いやりがある，人の話をよく聞く，など
◎対人的能力：ユーモアがある，話題が豊富，話が面白い，など
◎知識の把握・処理能力：よく本を読む，よく勉強する，物知り，要点の把握が正確，など
◎判断力・決断力：頭の回転が速い，判断が早い，決断力がある，など
◎表現力・センス：字がきれい，おしゃれ，文章がうまい，器用，など

どうでしょうか，「頭が良い」というイメージは網羅されているでしょうか。

複数の国で比較

こういったイメージについて，複数の国で比較した研究が，こちらです（「頭の良い人」の属性に関する比較文化的研究—6か国の「頭の良さ」の因子構造比較）。

どういう結果になったのか，見てみましょう。

「頭の良い人」の属性に関する比較文化的研究