意識を失うほどお酒を飲むと起きること

お酒を飲み過ぎることは，認知症のリスクを高める傾向があるそうです。

こういった因果関係を考えるのはなかなか難しいのですが，お酒を大量に飲むことが直接的に脳に何らかの影響をおよぼすのか，あるいは別のルートがあるのかはよくわかりません。たとえば，アルコールと認知症の両方に関連した疾患もあります。肝臓の病気や腎臓の病気，糖尿病や高血圧や不整脈，冠状動脈性心疾患や脳卒中などなど，お酒にも認知症にも関連する病気があるようです。

とはいえ，どれくらいお酒を飲んだらどれくらい認知症のリスクが上昇するのかという点については，よくわかっていない部分があるようです。

酔っぱらいの歴史

意識を失うほどの飲酒

そこで，本当に多量のお酒を飲んで，意識を失うほどになってしまう頻度と認知症との関連を検討したらどうなるかということを検討した研究を見て見たいと思います。この論文です（Association of Alcohol-Induced Loss of Consciousness and Overall Alcohol Consumption With Risk for Dementia）。

ちなみに，皆さんは意識を失うほどお酒を飲んだ経験はありますか？

実は私自身はお酒が強くなくて，意識を失うほど飲んでしまう前に気分が悪くなってしまいますのですよね……。ですので，お酒を大量に飲んで意識を失う，という状況がよくわからなかったりします。

Association of Alcohol-Induced Loss of Consciousness and Overall Consumption With Risk for Dementia