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音楽データベースでわかる音楽の好み

最近,近所のTSUTAYAが閉店してしまったことに気づきました。映像や音楽のレンタルや購入は,すっかりネットから行うことが多くなってしまいましたので,それも時代の流れだなと思った出来事です。

それにしても音楽の聴き方は,この10年で本当に大きく変わってしまいました。

テレビ・レンタル

小学生の頃はほとんどテレビやラジオから流れてくる音楽を聴くという形が多かった記憶があります。ラジカセをテレビの前にもっていって,貧弱な付属のマイクで音を拾って,カセットテープに録音するのです。たぶん,日本中の子どもたちが同じようなことをしていたのではないでしょうか。ラジオから流れる曲もよく録音していました。音楽が始まるところでスタートボタンを押して,うまく録音しようと試みるのです。

それが変わったのは中学生になってレコードのレンタルをするようになってからです。これで一気に,音楽を聴く幅が広がっていきました。

その後,レコードからCDに変わっていきましたが,自分の音楽視聴の歴史の中ではその間にカセットテープを買って聴く,ということがありました。音楽媒体としてカセットテープに録音されたアルバムが売られていたのです。そしてその後,一時期は数百枚CDをもっていたのですが……

オンラインへ

やはり,人間は楽な方へと流れていくものなのでしょうか。

CDを扱うこと自体が面倒になり,音楽はオンラインで聴くもの,オンラインからダウンロードするものという方向へと変わっていきました。

あんなに持っていたCDも,次第に処分してしまいましたね。

そして今では「アレクサ!」と呼びかければ雰囲気に合わせて音楽をかけてくれますので,子どもたちはすぐに呼びかけようとします。また,無料で音楽を聴くことが当たり前になっていて,主要な音楽試聴デバイスの一つが,Youtubeになってしまっています。

音楽の好み

とはいえ,どのような聴き方になったとしても,人々の音楽へのモチベーションや音楽の好き嫌いには一定の法則があるのかもしれません。その基本的な枠組みを調べるという研究には,一定の価値がありそうです。そこで,この論文(Measuring musical preferences from listening behavior: Data from one million people and 200,000 songs)を見てみましょう。

大規模データ

この研究では,音楽のメタデータであるMillion Song Datasetというサイトのデータを利用して,音楽の好みをクラスタリングするという試みを行っています。

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