ChatGPTに情動知能について尋ねてみた
たいしたことではないのですが,ふと,ChatGPTならどう答えるかと思って,次のような質問を投げかけてみました。質問は,「情動知能」に関することです。
Emotional Intelligence Quotient?
次のような質問です。
いや,情動知能について,こう書いてある表現をたまに見かけるもので……。ちなみに使用したバージョンは,ChatGPT4oです。
答えは次の通りでした。
心理学の専門的な文脈では,「EQ」という表現ではなく「EI」を用いると私も思っています。「Quotient」は,「割り算の商」「率,割合」「割当て分」という意味で用いられる単語です。
「IQ(知能指数)」であれば,もともとテストで測定した精神年齢と呼ばれる数値を実年齢で「割る」ことで算出していましたので,まさに「割合」であり,「Quotient」という単語を使うことに違和感はありません。
でも情動知能を測定するときには,実年齢と○○年齢(情動年齢でも測定するのでしょうか?)との比率とかは関係ありません。単に「IQ」にひっかけて「EQ」とつけただけのことでしょう。
EIとEQ?
さて,そこで,もうひとつChatGPT4oに質問してみました。
予想したとおりの回答をしてくれるでしょうか。次のような回答が出力されました。
まあまあの出力ではあります。
でも,「「Emotional Quotient(EQ)」は、EIをスコア化または測定した値として使われることが多い」という文章はどうなんだろう……「非学術的なコンテキスト」というのは,確かにそうなのですけどね。測定した値が「EQ」というのは,それは違うだろうなあ,という感想です。というわけで,部分的にはちょっと納得いかない部分もある出力結果でした。
最近は,生成AIの出力からweb上の記事が書かれたりすることも多そうです。間違った内容が生産されて,またAIが取り込んで生成して,となるとさらに厄介なことになりそうです。
ChatGPTはどんどん進化している便利なツールではありますが,たまに真面目な雰囲気でで知ったかぶりをすることがあります。まだまだこれからの発展を期待したいですね。
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