外科医はナルシスティック?
「外科医にはナルシスティックな人びとが多い」という指摘があるそうです。はたして,本当なのでしょうか。
外科医のナルシシズム
実際,これまでの調査結果から,外科医はナルシシズムの兵員値が高い傾向にあることが報告されているようです。しかも,他の医療専門職よりも高い傾向が見られるとか。
しかし,ナルシシズムの特徴である,自己中心的な行動や比叡さん的な態度は,外科医という職業にとってはマイナスになる可能性があります。患者のケアの妨げになったり,医療過誤を見過ごすような態度につながったりすることで,外科的な手術の結果にも影響してしまいそうです。
一方で,ナルシスティックであることは,チームワークやコミュニケーション,協力などの対人関係が良好になる安濃性もあり,またナルシシズムはリーダーシップを促進する可能性もありますので,チーム全体のパフォーマンスにとっては良い結果をもたらすかもしれません。
外科医のエゴ
「外科医のエゴ」(surgeon's ego)という表現が使われることもあるようです。「外科医のエゴ」というのは、患者の回復や手術に関連する環境に影響する可能性のある,ナルシシズムや傲慢さ,支配性などのさまざまな問題を浮き彫りにしています。
一般的にこのような表現がもちいらえることからも,外科医には自己愛的な傾向が見られるのではないかという「直観的な感覚」が共有されるのでしょう。
では,実際に調査をしてみると,どのようなことになあるのでしょうか。外科医における自己愛的なパーソナリティ特性を検討し,性別,年齢,専門分野などの要因との関係を調査した研究があります。
こちらの論文を見てみましょう(Exploring grandiose narcissism among surgeons: a comparative analysis)。
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