
マインドフルネスはソーシャルディスタンスを維持させる
マインドフルネスというのは,何かの判断を意図的に行うことなく,今,この瞬間に意識を向けることを指します。
本来,マインドフルネスは瞑想を取り入れたトレーニング方法のことを指すと思うのですが,日常的にマインドフルネスの状態になりやすい傾向をもっていたり,関連する行動をおこないやすい傾向を質問紙法の測定尺度で測定して,「マインドフルネス傾向」として得点化することも行われています。
最近は子供向けのマインドフルネス本も出版されているのですね。「こんな効能が!」という謳い文句が本当にどこまで効果があるのか,気になるところです。
マインドフルネスの効能
これまで,本当に多くのマインドフルネスに関する研究が行われていて,さまざまな「よい結果」との関連が報告されています。
◎健康な食行動に関連する
◎多くの身体活動を行う
◎禁煙に関連する
◎リスクのある性的経験を抑制
◎定期的な服薬行動に関連する
などなど,健康を促進する行動や,病気になったとしても回復する行動に結びつくことが,過去の研究で報告されています。
コロナウィルス感染症のなかで
マインドフルネスがこんなに健康に関連する行動に関係するのですから,コロナウィルス感染症が拡大するなかでも健康を守るような行動に結びついていくとも予想されるのではないでしょうか。
コロナウィルス感染症を予防するような行動とマインドフルネス傾向との関連を検討した研究がありますので,こちらの論文を見てみましょう(Mindfulness and engagement in COVID-19 preventive behavior)。
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