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大学生の飲酒と自己愛の関連
昔は,大学に入ると十代でもまったく気にせず飲酒するような社会的状況があったのですが,最近は全くなくなりました。どの大学も未成年の飲酒に対しては厳格で,学生たちも気をつける傾向が強くなっています。
すぐに拡散されてしまいますからね。
事故
アメリカ合衆国では,パーティ・スクールという呼ばれ方をします。お酒やドラッグが学生たちの間で当たり前になっていて,飲み会が多い……いや,もしかしたらそういうイメージなのかもしれませんけれども。
世界的に見ても,多くの大学生がアルコールに関連した事故や事件で死亡しているようです。大学生のアルコール問題は,世界的な問題です。
ナルシシズム
ナルシシズム(自己愛)は,自分自身の重要性の誇大な感覚,特別な権利を持つという認識,褒められることへの切迫感を伴う必要性,共感の欠如などを特徴とします。
また,ナルシシズムは誇大な側面と脆弱な側面があることも知られています。両側面は,特権意識を伴う自己重要感などの面では重複する特徴を共有するのですが,誇大性の側面は自己主張性,脆弱性の側面は不安定な感情を特徴とします。
自己愛は,自己愛性パーソナリティ症(障害)という病理的なレベルもあるのですが,そこまでは至らない通常のパーソナリティの範囲にも見られます。重篤な問題になると,アルコールの問題を伴うことも見られるようです。
飲酒動機
飲酒は,どのような動機で行われるのでしょうか。
社会的な要因による外発的な動機や,自分の感情に従うような内発的な動機はイメージしやすいものです。その他にも,飲酒への動機はいろいろな枠組みで考えることができそうです。
飲酒を動機の観点から整理することは,飲酒に至るプロセスを検討する上で重要だと言えそうです。
自己愛と動機と飲酒
自己愛的な特性は,飲酒への動機とどのように関連するのでしょうか。なかなか結果を想像しにくいですが,実際に検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Narcissism and alcohol use: The mediating role of drinking motives among college students)。
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