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2022年10月のまとめ

2022年もはやくも11月。年末が近づいてきました。本当に早いものです。

この10月も何冊かの本を読みました。たとえば『才能の科学』です。すでに知っているネタも多かったのですが,能力というものは基本的に継続が重要だという立場からの本です。

また『悪いがん治療』という本も読みました。こちらも読み応えがあって面白い本でした。本当のエンドポイント(病気や死亡やQOLなど)を予測する研究ではなく,その代理となるエンドポイント(より手軽ですぐに効果が出るような測定)を予測する研究から「治療の効果」を検討するようになっているという指摘は,心理学の研究にも反省を迫ってきそうです。

この本も読みました。『ルーズな文化とタイトな文化』です。論文ではちょくちょく目にする議論だったのですが,ようやく一通りの内容を把握することができました。やはり本を読むのも重要です。

それからこれも面白かったですね。『魚にも自分がわかる』です。昔,淡水魚水槽をもっていましたので魚の種類(特に淡水魚)はそれなりに詳しいのですが,まさか魚が鏡像自己認知の実験に成功するとは思っていませんでした。論文を投稿してからのやりとりは,こういう研究ができると面白いだろうなと思わされます。

さて,今月によく読まれた記事を,第5位から紹介していきましょう。

第5位

第5位は,『非線形な関係に要注意』です。心理学で扱う統計手法は線形関係を扱うことが多く,曲線的な関係になると結果を示すのが難しくなることが多いという印象です。同じデータなのですが,分析の仕方を変えると全く違う印象になることがあるという事例を扱った研究の紹介です。

第4位

第4位は『知能全体で男女の差はないけれど』です。知能検査の結果全体については,男性と女性で差は見られない,というのがこれまでの心理学での研究知見です。しかし,より細かい領域で見ていくとどうなるかという問題は残されているようです。

第3位

第3位は『自己愛が高いと学業成績は上がる?下がる?』です。鳴るしスティックな人は自分に大きな自信を持っていますので,学業成績もそれなりに高いのではないか?という予想も成り立ちます。しかし一方で,過剰な自信ですから現実を反映しないのではという予想もできます。実際はどうなるのでしょうか。

第2位

第2位は『2022年9月のまとめ』です。なんと先月のまとめ記事が2位になってしまいました。まあ10月の最初の記事として投稿しましたので,期間が長い分だけ閲覧数が多かったのかもしれません。

第1位

第1位は『非認知能力は認知能力よりも本当に重要なのか』です。やはりこのテーマは多くの人が気になるのでしょうか。

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