マガジンのカバー画像

むさしの写真帖

746
「写真っていうのはねぇ。いい被写体が来たっ、て思ってからカメラ向けたらもう遅いんですよ。その場の空気に自分が溶け込めば、二、三秒前に来るのがわかるんですよ。その二、三秒のあいだに…
運営しているクリエイター

2024年8月の記事一覧

ほっつきある記40

ほっつきある記40

今日はEOS10Dという2003年に発売されたカメラを使っているが、このカメラは630万画素である。
こんなふうにネットに掲載するだけなら何ら不自由はないのだけど、これをA3に伸ばすよ、なんてことになると、さすがに心許ない。
そういうときはAdobeさんのお世話になるのが吉である。
LightroomやPhotoshopなんかに実装されている「スーパー解像度」というのがあって、これを使うとAIによ

もっとみる
高瀬舟(2012)

高瀬舟(2012)

森鴎外による「高瀬舟」はお読みになった方が多いのではないだろうか。
安楽死についての問題提起だとしたりする解説を能く見かけるのだけれども、僕は以下の一文が印象深い。

僕も何時の間にか折り返しを過ぎた。
不惑と言う様な年齢になっても、一向に心が穏やかになる事が無い。
今更己の人生に言訳を繕ってみても詮方ないが、矢張り僕は喜助ほどの器量も無い。
常に枡一杯の欲を持ち、それで足らなければ、更に大きな枡

もっとみる
ひまわり

ひまわり

マストロヤンニとソフィア・ローレンの「ひまわり」を見たのはかなり昔の話だ。

見終わった後、彼女は映画館の近くにあった喫茶店で
「あんなのってないわ」
と憤慨していた。

思い出はいつも美しい。

ほっつきある記38

ほっつきある記38

ここで現像ソフトを変える。

そして元に戻す。

何しとるんじゃ、俺は。

六道の辻(2014)

六道の辻(2014)

落語では妻の墓所は高台寺にあって、「それもそのはず墓所は『子、大事 ( こうだいじ )』」とサゲる。
お伽話ともつかない様な話のデティールが実際に在る不思議さ。
僕が感じる京都の魅力はそんな所にもある。
( 写真は上から、1. 六道珍皇寺、2. 小野篁冥土通いの井戸、3. 井戸の縁起書、4. 六波羅蜜寺、5. みなとや )

ほっつきある記37

ほっつきある記37

手に持って使う物というのには適正な大きさというのはあるんだなァと思っている。
それはこのGF1についてだ。
ぼくは比較的手が小さいが、それでもGFに限ればGF2以降小さくなっていくボディは「座り」が悪い。

今現役で使っているカメラについて、あまり書くことがないのだけど、このGF1は紆余曲折あって手元にある。
そもそも始まりはオリンパスE-PM1である。
これはCマウントレンズで遊ぶために買ったの

もっとみる
ほっつきある記35

ほっつきある記35

結婚式は大学の恩師に仲人を頼んだ。
その恩師の自宅は七里ヶ浜のあたりだ。
もう亡くなって久しい。
優しい人で突然の頼みにも二つ返事で快諾してもらった。
2人で挨拶にお邪魔した時は奥様がわざわざ駅まで迎えに来てくれた。

このあたりに来ると、あの優しい眼差しを思い出す。

Roman Holiday(2014)

Roman Holiday(2014)

Fiat 500 “Topolino”(1936, Italy)
この車のニックネームが「トポリーノ(ハツカネズミ)」ってのは出来すぎだなァ。

昔のカーグラのオープニングに出てくる青いクラシックカー(2014)

昔のカーグラのオープニングに出てくる青いクラシックカー(2014)

Bugatti Type 35B(1926, France)
これを見て若い頃の一時期を過ごした世代には、こんなブガッティは特別な車なのである。
まぁあれは35Tなんだと思うけれど。

ブガッティよりアルピーヌの方に萌える。