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身近なひとが認知症になられた方へ①
最近、身近なひとが認知症かな?と思った方に、これを書いてます。その実、ぼくの母も認知症です。
約1年前に母の様子がおかしいと病院で検査してもらったら、やはり、初期の認知症とのことでした。
ぼくはこの診断に対し、とくだん、暗くなることもなく、やはり、そうだったのね、ということで、そこから母の面倒をみるようになりました。
基本、認知症、ぼくの母はアルツハイマー型とのことでしたが、このアルツハイマー型認知症の症状は、どこにでも書いてあるとは思いますが、直近の記憶を保つことができなくなります。
ようは、軽い記憶喪失ということですね。
ですが、この状態というのは、直近の記憶をなくしてしまいますので、まず家族との約束を守れなくなります。
これをメモってもらうようにお願いしたのですが、メモはとったとしても、自分がメモをしたことを忘れてしまうので、メモの意味がなくなります。
という部分で、正直、これらについての打開策はまだ見つかっていないのですが、アルツハイマー型の認知症になりますと、直近でなにを食べたかわからなくなるので、栄養の管理ができなくなります。
そして、これも直近の記憶がなくなってしまうので、昨日、自分がなにを着ていたかも忘れてしまいます。ですから、下着などは別としても、普段着の服の衛生的な管理ができなくなります。
それともうひとつ。これは老人に共通の話ですが、お風呂が面倒となり、これも直近の記憶がなくなるため、いつ風呂に入ったか自分で覚えていないので、風呂嫌いな方は「今日は面倒だからいいや」と、ずっとお風呂に入らないという状態となります。ゆえに、体の衛生的な管理ができなくなるなります。
もちろん、衛生面でいえば、いつ掃除したかも忘れてしまうので、上記の自分の体を洗うことと一緒で、掃除が面倒であれば、ずっと掃除をしないという結果となります。
ここでぼくの母における認知症になった時に、本人が困った件なのですが、まとめると以下となります。
・健康的な食生活を送れない
・衛生的な生活を送れない。
大きく分ければ、この2点となります。
ですから、電話などで遠隔に介護をする場合、これらをキーに考えて欲しいと思うのです。
食生活においては、最低2回、例えば宅配のお弁当などで栄養が取れること。
衛生面に関しては、ヘルパーさんにお手伝いしてもらうことにより、それらは解消されることと思います。
そして、実は今日、みなさんに1番お伝えしたかったことがあったので、このブログを書かせて頂きました。
それは、認知症の方へのあなたの認識のあり方です。
ぼくは自分の母の介護をするにあたり、約1年は1週間に1回ケアに行き、他は電話で対応し、いまは一緒に住み、直に対応するようにしているのですが、リアルに認知症の母と日々対面する中で、もちろん、本人と24時間ですから、いろんな衝突もありました。
ですが、こう考えてください。
認知症の方は、朝になれば、昨日のことは忘れています。
ゆえに、毎日、生まれ変わっているのです。
過去もなく未来もなく、いまに生きてます。
たった、いまです。
ですから、彼女らにとっては、毎日が新鮮です👍
だって、認知症の方々同士の話に耳を傾けてみてください。
「今日、こんなことがあったのよ」
「へぇ〜、はじめて聞いたわ」
こんな調子です👍
彼女たちは直近の記憶はなくしてしまいますが、であるからこそ、すべての瞬間が彼女たちにとっては新鮮なのです。
だからどうか、身近なひとが認知症になられた方は、彼女たちが日々、こうして生まれ変わっている、ということを、是非、知って欲しいと思います。
あなたが認知症の方々に対し、このような認識を持てたら、たぶん、あなたの対応も変わるはずです。
是非、今日から、いや、たったいまから、そう考えてみてください。
あなたと身近な方が、日々、素敵な関係であれることを、心よりお祈り申し上げます。