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私たちは食べたもので出来ているvol.29#274

皆様、こんにちは。
佐伯です。

毎週土曜日は食について様々な角度から検証していく連載を始めたいと思います。

私は仕事柄、様々な食品に関わることがあります。
一つの製品に生産者様やメーカー様のこだわりや信念など、様々な思いが込められております。
これが製品の美味しさや健康への配慮、地球への配慮など様々な面でも思いが反映されています。

さて、夏も本格化しており日本列島全体に熱波が襲っていますね。
外は尋常では無い暑さです。
皆様もくれぐれも熱中症にはお気をつけ下さいね。

ですが力強い太陽の光と暑さは夏野菜たちにとっては貴重な栄養源です。
トマトやナス、キュウリなど夏野菜が美味しい季節になりました。

今回は四季がある日本にだからこそある「」がどの様に栄養や私たちの心に影響を与えているのかを調べてみました。
是非、お付き合いいただけると嬉しいです。


①科学技術の発達による年中収穫可能な作物の増加について

科学技術は素晴らしいものです。
人間はその叡智によって季節を克服し、作物を育てることが可能になりました。
例えば温室栽培や水耕栽培の技術が進歩したことで、私たちは季節を問わず新鮮な野菜や果物を手に入れることができるようになりました。
これにより、食卓が豊かになり、栄養バランスも取りやすくなっています。
しかし、この便利さの背後には、旬の食材が持つ本来の栄養価や味わいが失われることがあることを忘れてはいけません。
では旬の作物とそれ以外の作物の違いはなんでしょうか?

②旬の食材とそれ以外の作物の違い

まず、旬の食材とは何でしょうか。
旬とは、その食材が最もおいしく、栄養価が高い時期を指します。
例えば、春にはアスパラガス、夏にはトマト、秋にはカボチャ、冬には大根がそれぞれ旬を迎えます。
旬の食材は、その季節の気候や土壌条件が最も適しているため、自然に育ちやすく、栄養価も高くなります。

一方で旬で無い作物(水耕栽培やハウス栽培など)は人工的に温度、土壌条件を整えているため、とてもデリケートで管理に非常に手間がかかります。

また、栄養価についても旬の食材は、他の時期に収穫されたものと比べて栄養価が高いことが知られています。
例えば、旬のトマトはビタミンCやリコピンの含有量が高く、抗酸化作用が強いとされています。

一方、温室栽培や輸入品のトマトは、見た目やサイズは同じでも栄養価が劣る場合があります。
これは、最適な気候条件や自然の力を十分に受けられないためです。

そして栄養以外にも大事なポイントがあります。
食を通じて季節感を感じることは、私たちの生活に多くの気付きをもたらします。
四季折々の食材を楽しむことで、身体のリズムと調和し、健康を保つことができます。
また、日本の伝統的な行事や祭りには、季節の食材が欠かせません。
これにより、食文化が豊かになり、季節の変化を楽しむことができます。

③まとめ

科学技術の恩恵を受けつつも、旬の食材を積極的に取り入れることで、栄養価の高い食事を楽しむことができます。
また季節を感じる食生活は、私たちの心と体を豊かにし、食文化を支える大切な要素です。
ぜひ、次の食事には旬の食材を取り入れてみてください。
きっと季節の味の美味しさに驚きと発見があると思います。

それでは皆様、ご機嫌よう。

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