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共に世界に挑んだ学生時代の仲間から誘われて。

 ヒューマングループ社員の紹介により、新たな人材を採用する「社員紹介制度(リファラル採用)」。実際に、この制度が活用された事例を紹介します。

 ヒューマンリソシア株式会社コンストラクション営業本部の岩間祥汰さんは、同社の高橋瑞希さんからの紹介で、2020年9月に入社しました。お二人のご関係と入社に至る経緯を、岩間さんに伺いました。

岩間 祥汰さん : ヒューマンリソシア株式会社 コンストラクション営業本部 東京コンストラクション第2営業部1課

——まずは岩間さんと、紹介者である高橋さんのご関係を教えてください。

 日本体育大の同期です。二人とも、2本の縄を使ってアクロバティックな演技を行う「ダブルダッチ」というスポーツのサークルに所属していました。競技は数人がチームを組んで行うのですが、私と高橋さんは同じチームで練習に励み、大学3年と4年のときには世界大会にも出場しました。大学4年で世界一になったことは良い思い出です。

学生時代に挑んだ世界大会。写真右が岩間さん、右から2人目が高橋さん。

 高橋さんは持ち前の明るさとアグレッシブさで周囲をまとめあげ、サークルの副代表を務めていました。人望の厚い、とても頼りになる人です。高橋さんも含め、チームメンバーとは卒業後も家族ぐるみの付き合いを続けています。

——高橋さんは新卒でヒューマンリソシアに入社されましたが、岩間さんは?

体育教師を目指しており、大学にもう1年通い、その後、社会経験を積もうと考え、一般企業に就職し、医療系の人材会社で営業職に就きました。顧客である病院と、受付や看護助手といった職種の派遣スタッフをつなぐ役割です。その会社には4年勤め、2020年の春に退職しました。

——どうして退職されたのですか?

 私は社会人になってもダブルダッチを続けており、カナダで行われる世界大会にも出場が決まっていました。また、2020年の東京五輪でも、パフォーマーとしていくつかの会場に出演するチャンスをいただいていました。「このような機会は自分の人生で二度とない。後悔しないよう、仕事を辞めて全力でやり遂げよう」。そう考えて、思い切って退職したんです。

世界大会でのパフォーマンスとチームでの集合写真。後列左が岩間さん、前列右が高橋さん。


 ところが、そのタイミングで新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、世界大会も五輪も延期されてしまいました。途方に暮れましたが、まずは新しい仕事を探さなければならない。自分なりに求職活動をしたものの、どの企業もコロナ禍で採用意欲が低下しており、転職活動に苦戦していた状況でした。
 そんなとき、高橋さんから連絡をいただいたんです。当時、ヒューマンリソシアでも採用を中止していたのですが、社員紹介(リファラル採用)制度を使って私のことを会社に紹介したいというお誘いでした。

——高橋さんからの誘いがあったとき、どう思われましたか?

 ありがたかったですね。いままでの経験を活かせるため願ってもないお声がけだと思い、選考を受けることにしました。医療以外の業界や派遣法の知識など、新たに学ばないといけないこともありましたが、それも含めてやりがいになるのではと考えました。もともと好奇心旺盛で、困難があれば逆に燃えるタイプなんです。それもダブルダッチで身に付けたことの一つですね。
 迷いなく入社することを決めたのは、高橋さんが新卒以来ずっと勤めていたからです。彼女の人柄や物事に取り組む姿勢は、同じサークルで過ごしてきたからよくわかっています。会社に対しても、私に対しても、かならずいい結果が得られると信じて声をかけてくれたはずなんですね。だから安心して入社できました。

——入社後に感じたことはありますか?

 高橋さんからは、社風や働き方に加え、営業職としての心構え的なことも含め、隠しごとなしで情報をもらえていました。そのため、大きなギャップはありませんでした。エージェントなど第三者を通していた場合、もしかしたらネガティブな情報は隠されていたかも知れません。そういうことがないのも、お互いに知った仲で検討できる社員紹介制度のよいところだと思います。
 入社初日は、いろいろな人が声をかけてくれました。高橋さんの紹介だったおかげで、すんなりと輪に入っていけましたね。当初は「高橋さんの顔に泥を塗るわけにはいかない」と気負っていた部分もあったのですが、上司からは「そこはお互いにあまり気にせずやっていきましょう」と言っていただけました。皆さんにあたたかく迎え入れてもらえ、本当に良かったです。
 
 現在は建設業界を担当しており、新規開拓、既存顧客へのサービス、派遣スタッフのフォローなどに取り組む日々です。会社に対して最大限貢献できているとはまだまだ言えないので、担当企業や担当スタッフをさらに増やせるように努めていきたいです。

——入社後、高橋さんとの関係は変わりましたか?

 それはまったく変わりません。いまも昔も変わらず、大学時代からの大切な仲間です。
 
 実は2021年に開催された東京パラリンピックで、高橋さんと同じチームを組み、ダブルダッチの演技を披露できる機会をいただけました。完成したばかりの有明アリーナを舞台に、車椅子バスケのハーフタイムショーで念願のパフォーマンスを実現できました。会社の皆さんからは「がんばってきて!」と好意的に送り出され、本番の後には「見たよ、かっこよかった!」と声をかけていただけました。

大舞台でのパフォーマンスを終えて。(後列一番右が岩間さん、中段左から2番目が高橋さん)

 その後、高橋さんは産休に入り、いまは育休中です。また同じ職場で働ける日を待っているところです。

——今後、制度を利用する方にお伝えできることはありますか?

 前職でも紹介採用制度はあったものの、自分から誰かを紹介することはありませんでした。それはやはり、うかつに人を紹介できないからです。それだけに、高橋さんの責任ある行動には感謝すると共に尊敬の念も覚えます。もしかしたらミスマッチになるのではと不安もあったと思います。それでも声をかけてくれた信頼に応えたいと考えています。
  今後、私自身が制度を使って人を紹介する立場になるかもしれません。そのときは、会社にとっても相手にとってもよい採用となるかを見極め、責任を持って取り組みたいですね。こんな私自身の感じた思いを参考にしていただけると幸いです。

<ヒューマンリソシア株式会社・会社概要>
総合人材サービス会社として、人材派遣、人材紹介、業務受託サービスを全国27拠点で展開しています。1988年創業以来、教育事業をバックボーンに多彩なサービスを展開するグループの総合力を活かし、「人材」に関する幅広いサービスを提供しています。


※2022年11月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・役職等は取材時のものとなります。

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