見出し画像

<フレキシブルなワーキングスタイル事例>時差1時間、台湾からのテレワークがストレスゼロでうまくいった理由。

 ヒューマングループでは数多くのグローバル人材が活躍しています。コロナ禍を経て世界中にオンライン環境が整い、いまやワーキングスタイルもさまざま。オフィスにとどまることなく、ワールドワイドかつフレキシブルに働く事例をご紹介します。

ヒューマンホールディングス株式会社 経営企画室 LI YA TINGさん

——ヒューマンホールディングスには、どのような経緯で入社されたのですか?

 私は台湾生まれの台湾育ちです。大学を卒業後、不動産関連の企業に勤めながら日本語の学習に取り組んでいました。そのうちに、上達した日本語を使って仕事をしてみたいと考えるようになり、腕試しのつもりで日本にやって来たのです。最初は販売スタッフの職に就き、その後は不動産営業を経て、2017年にヒューマンホールディングスへ転職しました。
 入社時は海外事業推進室に所属し、担当法人のサポートと計数管理を主とし、その他に、ヒューマングループが有するコンテンツの輸出入に関する業務や、教材の翻訳、現地企業との業務提携など、さまざまな海外展開事業に携わりました。現在は経営企画室に所属していますが、これまでダイレクトに関わっていた仕事を少し高い視点から見るようになっただけで、携わる事業に変わりはありません。入社から一貫して、海外事業の推進が私のミッションです。

——新型コロナウイルスの影響で、長い間台湾に帰国できなかったそうですね。

 そうなんです。最後に帰国したのがちょうど感染が広がり始めた2020年の1月ですから、3年間、家族に会うことができませんでした。先日、ようやく3週間のスケジュールで帰国してきたばかりです。ひさしぶりに家族団らんができて、とてもうれしかったです。年末年始休暇を挟み、台湾からのテレワークというかたちで業務も行いました。

久しぶりの帰国でふるさとの味を堪能。(写真はごく一部です)

——海外からのテレワークのために準備したことはありますか?

 台湾で働くことで税金の扱いがどのようになるのか、また出入国の際に隔離期間がどれくらい必要になるのかなどを、事前に調べた程度ですね。
 コロナ禍を経てオンラインの環境が整っていたこともあり、ハード面での大きな心配はありませんでした。近年は日本の自宅からテレワークすることも多かったので、それと変わりはないだろうと。ただ、3年ぶりに会う台湾の家族とずっと一緒にいては仕事にならないだろうと思い、仕事に集中できる専用の部屋を事前に用意してもらいました(笑)。

——業務時間はどのようにされていたのですか?

 日本のオフィスと同じ時刻に出退勤していました。日本と台湾の時差は1時間です。普段、私のチームは日本時間の8時〜17時で働いています。台湾では7時〜16時となるため、ただでさえ早い出勤がさらに早まることになったのですが、そのぶん退勤も早まるので問題ありません。通勤も必要ないですし。

——チームメンバーとのコミュニケーションについてはいかがでしたか?

 月曜の全体ミーティングと、金曜の1on1ミーティングはオンラインで顔を合わせましたが、それ以外はメールとチャットです。上司や同僚との信頼関係ができていて、業務も慣れていることばかりでしたので、不都合はまったくなく、ストレスはゼロでした。
 ちなみにコミュニケーションは日本語で行っています。ヒューマンホールディングスに入社してから、上司や同僚が私の日本語に的確なアドバイスをしてくれたおかげで、来日した頃よりもさらに上達しました。

——これからの時代は国内外を問わず、場所を選ばずに働くスタイルが増えていくと考えられます。そのときに必要なことは何だと思われますか?

 今回、短いながらも私の海外テレワークがうまくいったのは、上司や同僚との信頼関係、仕事のプロセスへの理解、ハード環境の整備といった、ネックとなりそうな課題がすべて解決できていたからだと思っています。逆に言えば、これらの一つでも課題として残るのであれば、なかなかうまくいかないのではないでしょうか。
 仕事に対する理解や仲間との信頼関係が中途半端なまま、チームと離れた場所で働くと大きなストレスを感じてしまうでしょう。これは海外に限ったことではなく、たとえば都心の自宅とオフィスの間でも同様です。コロナ禍のように、どうしても離れて仕事をしなければならないときは、たとえば上司や同僚と毎日1on1で声をかけあうなど、コミュニケーションを重ねることが大切でしょうね。悩みや相談事も、信頼関係ができた相手のほうが話しやすいものです。

帰国前に宿泊した台北のホテルからの風景

——今後、台湾や他の国を拠点にすることはお考えですか?

 私の仕事は世界中のどこにいてもできると思っていますが、日本人の夫と結婚しているので、いまは日本をベースにして働こうと考えています。

 日本にやって来て8年が過ぎました。これまでを振り返っていろいろ苦労も経験しましたが、少々の苦労ならあったほうがおもしろいと思っています。私はチャレンジすることが大好きなので。
 日本のビジネス現場を知れば知るほど、わからないことも増えてきます。まだまだ学びたいことがたくさんあるので、日々勉強、生涯勉強です。今後10年、20年先を見据えて、ヒューマングループの海外事業を大きく成長させたいと思っています。私ひとりでできることではありませんし、時間もかかることだと思いますが、これからも仲間と一歩ずつ進んでいきたいですね。

<ヒューマンホールディングス株式会社・会社概要>
 
ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、美容、スポーツ、ITと多岐にわたる事業を展開しています。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、教育を中心とする各事業を通じて、労働力不足、高齢化社会、待機児童問題など、時代とともに変化するさまざまな社会課題の解決に取り組み、独自のビジネスモデルを展開してきました。
 人と社会に向き合い続けてきたヒューマングループは、いま世界全体で達成すべき目標として掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでいきます。SDGsへの貢献を通じて、「為世為人」の実現を加速させ、より良い社会づくりに貢献していきます。


※2023年1月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・部署名等は取材時のものとなります。


この記事が参加している募集