【ワーママたちの本音】目標はワーママたちのロールモデルになること。
ヒューマングループ各社には、小さなお子さんを育てながら働くワーキングママがたくさんいらっしゃいます。仕事と育児の両立テクニック、同僚や家族のサポート、今後のキャリア形成など、さまざまなテーマについて本音で語っていただきました。
——出産を機に、部署異動をされたそうですね。
はい。私は新卒で入社して以来、ずっと人材派遣の営業を担当してきました。入社4年目に課長に任命されてからは、産休に入るまでは、自分のチームを率いて営業部の課長として働いていました。育休から復帰する際には、「突発的な休みなどで周囲に迷惑をかけてしまうかもしれない」と不安にも思っていました。ちょうどそのタイミングで、インサイドセールス部を拡大することになり、異動することになったのです。
インサイドセールス部は、おもに電話やメールで新規のお客さまを開拓する部署です。私は課長として8名のメンバーを束ねています。
——営業を離れることに対して、どのような思いがありましたか?
営業は好きでしたし、大事なお客さまを手放すことのさみしさを感じていました。でも、いまの部署では、営業で培ってきたスキルを活かすこともできます。自分が入社以来頑張ってきたことが役立ち、これまでとは違うかたちで会社やお客さまに貢献できているので、とてもやりがいを感じています。
——現在のお仕事環境はいかがですか?
育休復帰と異動が同じタイミングであったため、新しい部署のことが想像できず不安でしたが、そこにはワーママの先輩もいらっしゃいました。チームの女性はみんなワーママで、うちの子がいちばん小さいんです。周囲に先輩ワーママがいらっしゃることは、すごく心強いです。私自身が子どもの発熱などで休まないといけないときもみんな寛容で、とても働きやすく、またありがたい環境だと思っています。
——現在は、どのような働き方を選択していますか?
週に3日はオフィスに出社して、2日は在宅でリモート勤務です。出社日はメンバーとコミュニケーションを取る日にしています。
——平均的な1日を教えてください。
起床は5時半です。身支度と洗濯物の片づけを終えたら6時半に家を出ます。夫と子どもは7時に起きて、夫が準備した朝ご飯を食べます。夫が子どもを保育園に送っていき、私はお迎えを担当しています。
18時に子どもと一緒に帰宅して、晩ご飯とお風呂をすませ、20時半には寝かしつけます。夫の帰宅が早ければ手分けできるのですが、夫の残業でワンオペになる日も多いですね。晩ご飯の後片付けと洗濯乾燥機のセットは夫に任せ、私は22時に就寝します。
——家事・育児と仕事の両立はできていますか?
自分ではなんとかできていると思っていますが、理想とはかけはなれていますね(笑)。本当は朝ご飯も準備してあげたいし、晩ご飯も手の込んだものを作ってあげたい。でも、どうしても時間が足りなくて、家のことは時短優先になってしまいがちです。
夫婦とも地方出身なので実家には頼れません。生協のミールキット、食洗機、乾燥機つき洗濯機など、使えるものはどんどん使い、夫婦で協力して日々の家事を回しています。保育園で栄養の摂れる食事を提供してもらえるのがとてもありがたいです。
——時短勤務を選んだことで、仕事の質は変わりましたか?
実はそこも不安でした。育休から復帰して残業できなくなり、しかも成果を出さなければならない。そんなことができるだろうかと、結構プレッシャーに感じていました。復職当初は慣れない部署ということもあり、息つく間もなく時間が過ぎていき、1日が終わるのが早くてどうしようという感じでしたね。それから1年が経ち、最近はようやく時短勤務でも仕事をこなせる方法が身についてきました。
——チームのマネジメントで心がけていることは?
チームのメンバーは、性別、国籍、年齢、キャリアがばらばらで、まさに多様です。考え方やスキルもみんな違うので、一人ひとりと向き合い、それぞれの目線に合わせて話すようにしています。
日々、メンバーとは個々にミーティングを設定し、目標の進捗確認や相談事に時間を割いています。在宅勤務の場合はオンラインで行いますが、やはり直接会って話したほうが話を深く聞くことができますね。けれど、私のほかにも時短で働くメンバーがいるため、いつも対面というわけにはいきません。
そこで電話やメール、チャットも使って、普段から密にコミュニケーションをとるようにしています。何かが起こってから対策を考えるのではなく、「最近どう?」みたいな感じで普段からやりとりを重ねることを大事にしています。
——これから産休・育休を取ろうと考えている人たちにアドバイスをください。
不安もあるでしょうが、まずは上司や先輩にどのように働きたいかを相談してみてください。ワーママが働きやすい部署や制度が整っているので、安心してほしいと伝えてあげたいですね。
——今後の目標を教えてください。
私は結婚したときから、子どもができても仕事を続けたいと考えていました。仕事が好きだし、自分の性格上、育児だけという生活は考えられなかったんです。家庭も大事にしつつ、仕事を通じて社会とつながっていたいんですね。
目標は課長として、課の業績達成はもちろん、メンバーが働きやすい環境を作っていくこと。そしてワーママたちのロールモデルとなることです。私を見て「子どもを育てながらでも課長になれるんだ、私もつづきたい」と思ってもらえる人が、一人でも多く増えていったら嬉しいです。
<松嶋 里華さんプロフィール>
2014年、新卒入社。2020年に結婚。夫は会社員。2021年に長男を出産。2023年4月より現職。取材時の子どもの年齢は2歳。
※2024年1月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・部署名等は取材時のものとなります。
<ヒューマンリソシア株式会社・会社概要>
総合人材サービス会社として、人材派遣、人材紹介、業務受託サービスを全国27拠点で展開しています。1988年創業以来、教育事業をバックボーンに多彩なサービスを展開するグループの総合力を活かし、「人材」に関する幅広いサービスを提供しています。