人情考察日記「夢路空港」
演者さん、スタッフさんなど
https://no.meets.ltd/yumejikuko/cast-staff.html
空港を舞台にした夢がテーマの演劇。
※私はこの記事で
演劇の良し悪しなどは批評していません。
(私は基本、受け身なので全て面白いと感じてしまうので批評できません)
※サラッと舞台の概要を書いたら、自分の考え方をツラツラ書いてるだけの記事です。
エンディング
ハンバートハンバート
「夢の中の空」
脚本演出・岩崎裕介
毛利(福徳さん)
川端(後藤さん)
きなこ(前田さん)
天翔(荒牧さん)
足立(清宮さん)
ゆうくん(坂口さん)
大桑(平田さん)
他にも多くの演者さん、スタッフさん。
ストーリーの概要
バリバリの商社マンの毛利が小松空港で
自分の荷物が出てこないところから物語は始まる。
空港は、忙しない生活の中で一旦立ち止まる場所としてのメタファー。
毛利は、昔抱いた自分の夢を追わず、誰かが良いと言ったような夢を叶えた人。
川端は、先天性の障害により自分の夢が絶たれたが、諦められずに立ち止まっている人。
きな子は、夢を持たず目の前の事をこなしてきた人。
天翔は、自身の夢を追いかけていたらいつの間にか自分の思い描いたものとは違う所にたどり着いた人。
足立は、自分の夢を変えて、代わりの夢を叶えた人。
ゆうくんは、目指すべき夢が分からず合理的に生きる事が大切だと思い込もうとしている小学生。
さまざまな背景持つ人たちが会話の中で夢について考えるストーリー。
私の「夢」
以下は、
この演劇を観た上での私の考え。
「これしか無い」と、
心が燃え上がるほどの情熱を抱いた夢があって、
それが「叶わない」と気付く。
能力不足か、
努力不足か、
想像と違ったか、
その理由は人によって様々。
「そんなこと言ったって
生きていかなければならない」
それは、確かに、そうなんだけど、
そうと割り切れるほどの温い炎じゃなかった
夢に魅せられ、洗脳され、マインドコントロールされていた時は、
確かに幸せだったし、
幸せになると思ってた。
それは悪いことでは無いし、
間違ってることでも無いと、
今でも思ってる。
でも、そんなに真面目に取り合う必要もないってことだとも思ってる。
私も夢があった。
具体的すぎる夢が。
人生を懸けて叶える、と心に誓ったし、
人生においてこれ以上のものに会えるとも思えなかった。
けれど途中で気付いた。
その夢を叶えるには自分は能力が足りないって事、
そして、
その「夢」を叶える途中と
叶えたその先の人生を
幸せに感じられるような人間じゃないって事に。
「それは言い訳だ。
まだやったこともなければ、やり切ってもいないのに、もうやめるのか」
頭の中で誰かが何度も何度も繰り返す。
たぶん、その人は正しい。
でも、確かに、私はその先に幸せを見出せなかった。
だから私は
この結論も「自分」とちゃんと向き合った結果なんだって、
思うようになった。
いつも矛盾するものが同時に成立する。
それはまるで
どこかで自分に嘘をついている気にさせる。
けれど同時に
自分に正直であることでもある。
矛盾する概念の一方だけを
何に依存する事なく立てることはできない。
だから
これまでと、今と、これからの自分
全部全部、ひっくるめて一人の「自分」なんだと、思えるようになった。
まだ感情は完全に割り切れちゃいないけど
「まだ」とは言ったが、割り切れる日は来るのかな。
この割り切れない感情もまた、
全てを愛せる気もする。
だからは私は
その全てを愛せるように生きたいと思う。
てな事を、
この演劇を観て思いました。
思ったというか、思い出したというか。
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