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所詮、この世は夢の国
ならば
何を恐れることがあるのだろう?


窓の向こうで大木が
風にあおられ揺れている。
揺れるたび無数の葉が
光を受けて
きらきら きらきら
美しく輝く。

大木は大地にしっかりと根を張り
風にも
何にも 逆らわず
ただ、いつもリラックスして
ただ、そこに存在する。

「ただ存在する」

何も握りしめず
何にも囚われず
自分が大木であることも知らず
ただ、愛の顕れとして
存在する。

大雨が降っても
強い風が吹いても
不安も恐れもなく
全てに身を委ねて
存在する。

雲の切れ間から
太陽が顔を出し
暖かな日射しが届けば
無数の葉は
また輝きを取り戻すけれど

それを美しいと感じるのは
窓のこちらの私であって
大木ではない。

大木は いかなるときも
ただ、命の流れるままに
存在するだけなのだ。

そこには
何の制約もなく制限もなく
ひたすらに自由で尊く
歓びと豊かさと
愛だけがある。

私は.....  私は....?

命の流れるままに
生きているのだろうか?

何の制約も 制限もないのならば
何をためらうことがある?


所詮、この世は夢の国。

それに気付いているのは、誰?


ディズニーランド、夢の国。
ネズミやアヒルが舞い踊る。

あの中にはニンゲンが入っているんでしょ?

そんな無粋なこと
聞きはしない。

分かっているけど純粋に
無邪気に笑って
大はしゃぎ。

心配なんて何処にもない。

ただ目の前の
楽しさだけに無我夢中。

目一杯、
笑って遊んで楽しんで
身体中からhappyが溢れ出し

気が付けば
あら、もう
閉園時間。


ありがとう、
楽しかったよ
また来るね!

そうして
「現実」へと
帰っていく。


所詮、この世は夢の国。

「現実」という名の夢の国。


夢の国だと
気付いているのは、誰?


私は
この肉体なのだろうか?

風に揺れる大木は、無数の葉は、
自分が大木や葉っぱであることを
知っているのだろうか?


本当は
何の名前もなく
ただ、そこに
存在しているのではないだろうか?


ならば、私も
ただ、ここに
存在しているだけではないだろうか?



全てのモノを
存在として
存在せしめたる源は、何?


全ての源

それを私は
知ってる気がする........。



全てのモノが、ただ
今ここに
意味も無く、ただ
存在として
存在しているのだとしても

この肉体が
私でないと分かっていても

そして、ここが
夢の国だというのなら

ただ純粋に
楽しめばいいんじゃないか?


私を私として
存在せしめたる源は........?


ただ、今ここの
目の前に在ることだけに
意識を向ければ

こんなに在ることの
豊かさに心が躍る。

本当はいつも
今ここは
豊かで純粋でhappyなのだ。


この肉体が
私でないと分かっていても

それでも私は
今ここを
無邪気に笑って遊んで
楽しもう。

本当はいつも
今ここは
豊かで純粋でhappyなのだから

心配なんて何処にもない。

ただ、目の前の
今ここの
楽しさだけに無我夢中。

無我夢中になったとき

私を私として
存在せしめたる源が

私の内から溢れ出す。


いつも
今ここにある豊かさが
歓びが happyが
私自身なのだ。

私を私として
存在せしめたる源が
私自身なのだ。


所詮
この世は夢の国でも

この肉体が
私でないと分かっていても

それでもこうして
今ここに
肉体としての私が
存在していることに
意識を向ければ

何処からともなく
ありがとう、が
止め処なく溢れ出る。

溢れ出た ありがとう、が
豊かさの渦を巻き
歓びになり、happyになり
肉体の私とひとつとなる。

本当は最初から
豊かさや歓びやhappyしか
なかったんだ。

本当は、最初から
ただ、
愛だけがあったんだ。


肉体の私も愛ならば

全ての存在が愛ならば

愛そのものとして

夢の国を遊び尽くそう。

目に見えるモノだけでなく

リラックスして
ハートをオープンにして
感じるままに

夢の国を味わい尽くそう。


愛そのものとして
感じて、味わい、
楽しんで
歓びそのものとして存在して

気が付けば
あら、もう
閉園時間、帰るとき。



この肉体とさよならするとき
私は、何を思うのだろう?


この肉体とさよならするとき
ありがとう、と
笑顔で言いたい。

そして、私は
それができる。

だって、
私は知っている。


私は
愛そのものであることを。


閉園時間、帰るとき。


私は
何処へ帰るのだろう?

この肉体とさよならし、
夢の国から帰る場所.....。


閉園時間、帰るとき。
夢の国から、帰る場所。


それは、いつでも
今ここ、なのだ。


如何なるときも
今ここ だけがあり、

今ここが全てで
全てが愛であるのだから

愛そのものである私は
本当は、いつも
今ここにいるのだから

何処にも
帰る必要などないんだ。

本当は最初から
ホームにいたんだ。

だから、安心して
目覚めた意識で
夢の国を楽しもう。

肉体とさよならをする
閉園時間は必ず来るけれど

それまでは、安心して
目覚めた意識で
夢の国を楽しもう。

目一杯、楽しんで
ありがとう、って
笑顔でこの肉体に別れを告げよう。


肉体とさよならをする
閉園時間は必ず来るけれど
それは、本当の
目覚めのとき。

肉体から解放された私は
どうしたって
愛そのもので、
何処にも行っておらず、
故に、
何処にも帰る必要もなく、


ただ、
今ここで
永遠に在る
それだけなのだ。









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