湖の一本道 プンカハリュ(フィンランド)1
一本道ときいてイメージするのは、北海道でみるような広い畑や原野を貫く道、あるいは山奥や海沿いに続く道でしょうか・・・
フィンランドには何と湖の一本道があります。氷河がとけて湖になったあと、尾根が細い道として残ったプンカハリュ(Punkaharju)です。CNNの世界の絶景にも選ばれました。この記事では、これまで3回訪ねた思い出を一つにまとめて綴ります。
せっかく行くならサイクリングしたい! というわけで、自転車を借りて地図↓の緑の道を辿り、帰りは黒線の幹線道路をぴゅーんと戻って、茶色の自然保護区の森をハイキングするプランをたてました。
*eバイクをレンタル
Kruunu Puistoでeバイクを借りました。ここはホテルを兼ねたハビリテーションセンターで、かつては結核の療養所や軍の病院だったこともあるそうです。今はそんな歴史を感じさせない、ジムやスパも備えた総合的な施設です。シニアの姿が多く、のんびりした明るい雰囲気でした。
アップダウンが多い地形なので、電動があって良かった~! フレンドリーなスタッフさんが下さった地図を持って、いざ出発♪
*プンカハリュ・リッジロードを走り抜ける
尾根のなかでは高めな場所からスタート。 一本道といっても、水際ではなく両側に松が密生して、この松が自然の安全壁の役割を果たしているようです。
車も自転車も歩行者も同じ道。 道端に所々ベンチが置かれています。
尾根で一番高い地点に置かれたモニュメント、リューネベルクの丘(Runeberg's Mound) 湖面からは25mの高さで、国民的詩人リューネベルクの詩が碑に刻まれています。
高いところでは湖が木立の下の方に・・・
お天気も快晴で気持良い~~~♪
14号線のSavonlinnatieと合流。 プンカハリュ・リッジロードは全長8kmほどですが、私たちは4~5km走ったところで引き返しました。
ここからは飛ばしてくる車に気をつけながら、湖のすぐそばを走ります。
まさに森と湖を全身で感じるサイクリングでした。
*カフェWanha Kouluで一休み
ひと回りしたところで、昔学校だったカフェでランチ休憩。
同じ建物にブティックも入っていて、なかなかお洒落です。
教室を連想する壁に掛けられた昔の写真。壁が黒いのは天然の防腐剤でもあるタールが塗られているからでしょうか。写真から、子どもたちの歓声が聞こえてくるようでした。 どんな生活だったのかな・・・
時間割。
お天気の良い日はやっぱりテラス席。
そんなに期待していなかったのに、お料理が美味しくてびっくり!
焼きあがったばかりのシナモンロールがまた絶品でした。 今まで食べたなかで一番かも・・ 別腹で食べてしまいました。気さくで明るいおじさんも、お客さんに人気でした。
同じテラスで、祖父母と娘夫婦と孫(幼児と赤ちゃん)らしいファミリーが食事をしていました。おじいちゃん(=私たちと同年代 )が、私たちのヘルメットを見て興味津々な様子で、「どこから来たの?」と話しかけてきました。「日本人でヘルシンキからです」というと、「ヘルシンキから自転車で来たのかい?」 (まさか!!)いえ、すぐそこから・・と答えると、なあんだという顔に。
よく聞くと、子供を乗せて何百キロも走ってきたドイツの方でした。車組と手分けしていると思うのですが、スケールが違うなあ。
サイクリングのおしまいは、トぺリウスの道(Topelius Nature Trail)のベンチでまったり。プンカハリュを「最も美しい自然の遊園地」と評したザカリアス・トぺリウスに因んで付けられた名前だと思います。時折、ハイカーや犬の散歩の人が通るだけの静かな小道はお気に入り。夕暮れを待つ穏やかな湖の景色に、しばし癒されました。
長くなったので、次の記事で、森林博物館やぷちハイキングなどの思い出を書きます。 フィンランドの旅はいつも楽しいな☆
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*お断り:タイトルの写真はネットからお借りしました