極寒のフィンランドでウールソックスランニング選手権に出てみたよ! その2
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明日はいよいよウールソックスランニング選手権。ウェアと靴下を揃えて、ベッドに入りました。興奮と緊張?でなかなか寝つけない。本来ならば氷点下のはずが、0度前後まで気温があがり雨模様なのも気がかりでした。雨だと雪がグズグズになって、ソックスに沁み込んでしまいそう・・・ 「どうか気温がもっと下がりますように」と普段と真逆を祈りつつ寝ました。
大会は、男女別に3km、6km、9kmのカテゴリー分かれ、1周3kmのコースを周回します。さらにキッズ、ユース、リレー(200m×4人、ベストドレッサー賞付き)があります。ベストドレッサー賞を競う仮装が楽しい。
私は真ん中をとって6kmの部にしました。3kmでも十分かもしれないけど、一応マラソン大会も出たことがあるし、大変なら1周で終わりにしようと。
早朝、雨が雪に変わり、走る頃は雪もしばらく止んでくれそうでした。良かった! 会場は地元の高校&裏手の森。受付の教室でゼッケンと計測タグ、参加者用のプレゼントをもらいました。
小さな大会なのに、こんなに色々もらえてびっくり。サウナとプールの利用券も入っていました。オリヴェシ公認の縞々ソックスがめちゃくちゃ嬉しい☆ せっかくなのでこれを履いて走ることにしました。
高校に隣接するアイスリンクの更衣室で着替えました。さすが北欧、広くて立派だなあ。
2階の観客席の続きには、小さなカフェスペースとアイスホッケーチームのクラブ室があります。早めに会場に着いたので、しばしコーヒータイム。
ほどよく身体が温まったところで、外に出ました。 メイン会場のグラウンドにはテントが並んで、食べ物やグッズの用意が始まっていました。
こちらでは参加者にふるまうスープを用意しています。豆とサーモンの2種類がありました。 ハウルの城みたいなごついお鍋は、アウトドアイベントの炊き出しによく登場するそうです。
ホビーホースのお馬ちゃんとぬいぐるみ、寒そう~~
濡れたソックスをつるしてあるだけに見えますが、記念撮影スポットだそうです(笑) ほんと?
公式記念撮影スポット。
スタッフさんのベスト。フィンランド語でソックスはヴィラスッカ :
Villasukka. 英語とは似てもにつかないけど、しっかり覚えました!
大会挨拶や表彰が行われるメインステージ。
インストラクターのお姉さんにあわせて、スタート前にウォーミングアップ。 皆で同じ体操をしているのに、バラバラなテンポで行うため、違う体操をしているようにみえてしまう。
じゃ~~ん!! スタンバイOK☆ スタート前にフエルトスリッパやインソールなど履いていないか検査があると書いてあったけど、ノーチェックでした。スタート直前までビニール袋を履いている人達がいて、私も真似しようと思いました。(←次回もあるのか?)
号砲・・・ではなく、掛け声でスタート。私のまわりはお喋りしながら、マイペースで出発しました。怪我だけはしないように楽しく走ろう!
無事1週目を終了。2周目行ってきま~す!
踏み固められて人ひとり通れるくらいの雪道を進んでいきます。足跡のでこぼこがあったり、硬いところと柔らかいところが入り混じっていて、思うようには走れません。でも、お薦めに従ってソックスを3足重ね履きしたせいか意外と冷たくない。足の裏から伝わる地面の力強さ、冬の木立の美しさ、ハアハア息を切らせて走る清々しさに、どんどん元気になり、本当に来てよかったと思いました。わ~いわ~い、私の前世は犬ぞりの犬かも~♪ 終わってみればあっという間でした。
ウクライナの女性は国旗を掲げ、見事3位入賞。ソックスも青と黄色のウクライナ・カラーでした。
この男性、確か以前の動画にも映っていたような? サウナに入った後で撮ったと思っていたのですが、走る前からずっとこのスタイルでした。何故なんだあ~~
3kmの部のランナーさん。カラフルな衣装がとても素敵。
3kmの最終ランナーはシニアな女性でした。自作の手編みと思われる衣装が素晴らしい! 子供のレースのスタート時間になっていましたが、この方がゴールするまで皆温かく見守っていました。
幼児のレース。 途中転びながらも無事ゴールして、待っていたお兄さんたちにお菓子をもらっていました。
応援するとき、フレーフレーみたいな感じでヒュヴァ・ヒュヴァと声をかけていました。Hyväという単語でしょうか? 直訳すると「良いぞ良いぞ」になりますね。 頑張れという言葉が無い国があると聞いたけど、フィンランドはどうなんだろう・・・
レース後の更衣室。 濡れた衣類の湿気と熱気で、スマホのレンズが曇ってしまった。
オリヴェシのお洒落なオリジナルソックス。 オリは馬、ベシは水の意味で、ソックスの波線は水を表しているとのこと。すっかりこのソックスのフアンになりました❤
私のソックスは、雪と擦れてボロボロに。滑らないんですか?と良く聞かれたけど、ドライアイスに吸い付くような感じで意外と大丈夫でした。
翌朝はうってかわって素晴らしく良いお天気。 冬は冬にしかない美しさがあります。
毎朝、起きると雪かきが終わっていました。
オーナーさんが見せて下さった母屋のキッチン。IHクッキングヒーターは別にありますが、このオーブンも何と現役なんです。蓋を開けると薪が赤赤と燃えていました。暖炉も良いけど、オーブンも良いな。
チェックアウト後は、ご近所のご夫婦が駅まで送って下さいました。ソリと車とどちらにする?と聞かれたので、勿論ソリに。 重いスーツケースも難なく運べました。こんなソリが普通使いとは。
昔駅舎だったという建物。
一路ヘルシンキへ。
お友達が大会のためにプレゼントしてくれた、たくさんのウールソックス。触っていると、ほわんと暖かく幸せな気持ちで一杯になります。ウールって凄い。自然のエネルギーを感じ、ぬくもりがあって親しみやすくて・・・それはソックスラン、オリヴェシの雰囲気そのもの。 2019年に始まり、今年で4回目のまだ若い大会です。これからもずっと続いて、たくさんの人に楽しんでほしいです。
<公式サイト>
*タイトルの画像は公式サイトからお借りしました。