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通貨の超中立性とクレジットの喪失

今月は無理。
ここ数ヶ月、経済的自立(金融所得が生活コストを上回る状態)の維持に対して、毎月、そう思ってきた。
しかし、今月も何とかなりそうな見通しだ。

月利益合計の最低ラインを20万円に設定していて、それを割り込むかどうか、というのが、経済的状況の維持に対する評価基準になっている。
今月もその基準は超える。

景気動向は悪く、株価の各指数は年初から下落に転じている。
この状況下において、資産増加を維持するのは難しい。

債権も暴落しコモディティ価格はとてつもないボラティリティを孕み、暗号資産も暴落。
世界各国は数年〜数十年ぶりの対$通貨安を記録している。

凄まじい市場で、時には所有セクターの一部が焼け野原になる感覚にも見舞われる。

しかし、実際に経済的自立状態の維持は為されている。
僕自身は特別な情報を持っている訳でもなければ、天才的トレーダーでもない。
経済に対して特別な知識や見識を持ち合わせている訳でもない。

ただ、事実として、僕は2022年の下落市場の中で結果的に資産運用益による生活維持と資産成長を成し遂げる事には成功している。

この記事では、今、何を見ているのか、今の位置と状況に関する僕自身の視点について書いておきたい。
この内容は酷く的外れかも知れない。
しかし、それでもいい。

今、結果は出ているが、来月からは全く通用しないかも知れない。
それでもいい。

自分自身が何を見ているか、を記述しておく事で、状況が変わった時に自分自身を改めるのに使えるかも知れない。
または有用な視点から離れた時に悪いパフォーマンスが出るのだとしたら、これは一つの座標になるかも知れない。

生産性向上

2022/10/20 午前5時。
僕のオフィスの窓からは白み始めた空が見える。

お掃除ロボットが動き回り、夜のうちに猫が撒き散らした毛や砂を回収していく。
エスプレッソマシーンが唸りを上げて、僕に珈琲を提供してくれる。

既にインターネットを介して米国市場へアクセスし証券を買い付けを済ました。
為替取引を利確して本日分の収益を確保していく。

様々なプラットフォームを組み合わせて本日の業務に関する情報の確認を行い、今日の仕事の流れを確認する。

今日は現場オペレーションはスタッフに任せて、僕は新しい設備に関する段取りを組む。
オーストリア製のウェルダーと不活性ガスを用いた溶接による公共施設の修繕に関する技術解決を提供する準備だ。

日本製のガスボンベと規格の違う海外製品の接続を行う為に専門の事業者とミーティングを行う。
その間にSNS上に存在する事業スレッドからの情報に基づいて関係各位を調整、余力で新規事業の開発の為のリレーションシップを深めるアクションを取る。


こんな仕事が僕の朝の始まりと、ある一日の流れだ。
昭和生まれの僕からすると、随分と未来を生きているような気がするが、実際は、これが現実だ。

ここ30年あまり、日本の給与は上がらず、株価はバブル絶頂期に届かず、GDPは中国に抜かれて、今は通貨安に見舞われ、不況と物価高の中にいる。
しかし、何故だろうか。

僕が子供の頃と比べて、僕自身の活動は随分と未来的である気がする。

車の燃費は貨物車でも10km/ℓを超え、カーナビが渋滞情報を加味して道案内をしてくれて、疲れが観測されれば休憩まで薦めてくれる。
海外のアート関連のコンテンツをストリーミングで流しながらドライブをして、オーディオ操作は手元の時計に話しかけるだけでいい。

僕は高給取りではない。
というよりも、給料を受け取る必要性すらない。
正直、今年に入って、所有事業からの所得は受け取っていない。

お金持ちではないが、僕の生活は子供の頃とは比べ物にならない程、進歩した。

経済の話をしていた筈なのに、クドクドと自分の生活の話をしたのには訳がある。
賃金やGDP、株価などのあらゆる指標において、僕達の経済は停滞している、とされているが、実際は大きく、ここ30年で進歩している。

しかし、実際、多くの指標が日本経済の低迷を示唆している。
数値には反映されていないが生産性は確実に進歩しているのではないか。

明け方のお金を稼ぐ方法は平成初期には新聞配達だった。
今はインターネットを介してタブレットで海外証券を取引している。
新聞を読まなくても、情報はウェブを通して世界中のニュースが読めるし、海外メディアのニュース番組を聞く事が出来る。
テキストであればブラウザが翻訳までしてくれた上に読み上げまでしてくれる

平成初期に海外市場でお金を稼ぎ、世界中のニュースにアクセスし今日のアメリカのニュースを翻訳し、読み上げてもらえるサービスを手に入れられる人は本当に一握りだっただろうし、莫大な費用がかかった。

生産性はここ30年で大きく進歩した。
もうこれ以上、例を挙げるのは、やめにしよう。
枚挙にいとまが無く、何千文字でも書けてしまう程に我々の生産性は、ここ30年で進歩してしまったのだ。

これは日本だけに起こっている事象ではない。
一昨年にはアフリカや東南アジアとインターネットを介してビデオ通話し、デバイスやインターネットの恩恵を当たり前の事として、会話を楽しめた。
僕が子供の頃には戦争と飢餓に苦しみ、ユニセフが支援していたような国の人達だ。

世界の生産性は恐ろしく進歩した。
とてつもない勢いで、世界の生産性は上昇している。
それは今年になって、急激に停滞した訳ではない、と思っている。
今年に入って僕の身の回りではスマートフォンはコードを挿さなくても充電できるようになり、財布がなくても殆どの決済を行えるようになって、タブレットで生活費を稼ぎ、世界中の美術に関する情報を世界中の人が解説してくれる音声を楽しむようになった。

しかし、株価は下落、法定通貨の価値も大きく目減りして、債権価格も暴落、物価は上昇、世界経済の様々な指標が悪化していく方向性の中にある。

債務周期

生産性向上(productivity growth)だけで世界の経済は動かない。
これに沿って、上下振動を繰り返す債務周期が存在する。

これは短期周期(short term bebt cycle:STDC)と長期周期(long term debt cycle:LTDC)に分かれる。
この周期線はあくまで生産性向上線(productivity growth line:PGL)に沿って振幅する。
市場動向は、この振幅によって上げ相場、下落相場などと呼ばれる。

今は下落相場なのでSTDCかLTDCが下落時期であり、LTDCが下落時期であれば、この下落相場はかなり大きく下げていく事になるだろう。
しかし、これでは日本相場は説明できない。
LTDCの下落時期であったとしても、、低迷期間が長すぎるのだ。
つまり、PGLとSTDCとLTDCで説明するモデルでは説明出来ない。
PGLが急激な上昇を示しているであろう事は前述の通りであるが、その状況にSTDCとLTDCを重ねていくとグラフが狂う。
PGLが負債周期振幅から乖離してしまわないと説明がつかなくなるからである。

通貨の超中立性とクレジットの喪失

前述のような経済モデルで説明がつかないような状況が起こるのは、実は価格、数値は基本的な経済構造モデルと関連が、そこまで強くない事が原因だと思っている。

この記事では、そこを書き込む文字数が足らない。
マガジンに掲載し、そこで続きを書く事にしよう。

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