サブプライムのお客様
とてもよくない響きの言葉。
「サブプライムのお客様」
こんな表現はお客様商売をしている上で使わない方が良い言葉ではあるのですが、しかし、サービスそのものの本質的価値を高める為の戦略としては有用な側面もあります。
サブプライムのお客様とは
僕にとっての顧客様とは僕達の理念を共有してくれる全ての人を指します。
それは協力業者の方々、オペレーション上の業者様も、サポートの業者様も、僕達がキャッシュアウトする関係性の相手であっても、顧客様だと考えています。
勿論、サービスを買っていただけるお客様も、応援してくれる地域のお客様も顧客様です。
なので、この定義に即した顧客様は「上客」とでも言うべき、最高のお客様です。
この考えは、ドラッカー氏の理論から引用し、自分なりに信じているものです。
では、サブプライムのお客様とはどう言った方かと申しますと
「僕達の価値生産には興味があるが、理念には興味がないお客様」
彼らは僕達にキャッシュインをもたらしますが、共に成長していく事はありません。
僕達が成長しても、共に喜ぶと言うよりかは、既存の方法で利益を確保できるか、に興味を持ちます。
かなりドライな関係に思えますが、実態はドライではなく、慣習の中で忖度を含んだ関係へと進んでいきます。
顧客様をサブプライムにしないために
サブプライムのお客様とのお付き合いは「お客様だから」と我慢をして、対処する場面を生み出し、キャッシュインを目的としたお付き合いになり、僕達の理念追求を共有する事は出来ません。
このような関係にならない為には
「思いを語り合う習慣を持つ事」
今はこれ、一択だと思っています。
実はこれは従業員の立場にある人に足しても言える事です。
従業員とビジョンを語り合う事が間接的にでも出来る手段を確保しておく必要があるのですが、これはなかなか難しいものです。
出来る人と、出来ない人に必然的に分かれていきます。
これをキャッシュインをもたらしてくれるお客様でも同じような事が起きます。
以下、そのチェック項目です。
①お客様のビジョンを知っているか
②当方のビジョンを伝えているか
③お互いの繁栄を望んでいる関係か
このチェック項目は対従業員や下請け業者さん、外部プロジェクトメンバーさんなどに対しても使えるものだと思います。
サブプライムな関係はどのような弊害をもたらすのか
お客様とサブプライムな関係になってしまうと、様々な弊害をもたらすようになります。
お互いに誠意を感じにくくなり、お互いの立場に立って考えられなくなります。
お金だけが双方を繋ぐ絆となり、「金の切れ目が円の切れ目」になります。
双方の流れが順調な時は好きビジネスパートナーと様に感じられますが、どちらかの流れが滞ると、関係は一気に冷え込みます。
サブプライムな関係の修復
これは大変難しい取り組みだと思います。
かなり困難でリスクの高い取り組みになりますので、まずリスクヘッジ策を取ります。
理念共有ができるお客様との仕事にコミットする
これが第一策です。
これにより、事業のモチベーションと、流れの正常状態を確保します。
理念を発信する
第二策はこちらです。
信頼関係が整っていない相手と理念に関する対話は特にビジネスシーンでは困難であると思います。
なので、インターネット(webサイトやSNS)を用いて、僕達の理念をお客様が見られる環境を整えていきます。
改めて挨拶する
これが最終策です。
理念を共有しているお客様とのビジネス実例や発信したコンテンツを引き連れて、改めてサブプライムのお客様へご挨拶へ伺います。
ここで「こうゆう風になりたい!」と願っていただければ、関係は向上していくと考えられます。
無理な時もあるけれど。。。
相手様も人なので、理念の相互理解が成立しない場合もあります。
ちゃんとお伝えする努力をして、無理だった場合は潔くノーディールにします。
ただ、ちゃんと僕達がワクワク出来ていれば、お客様にも、それは伝わりやすくなる、と信じています。
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