心のリズム＝バイオリズム

価値観さえも変わってしまったあの日

忘れもしない2020年2月2日。
中国の武漢という都市で未知なるウイルスが発生したとのニュース。
その時点では、世界中がこのような状態になることなんて微塵も思っていなかった。

楽観的だった自分を恥じる。

アメリカやヨーロッパ各国での都市封鎖、国内では緊急事態宣言が発令。
人々は大いなる不安に苛まれ、不確実な情報に流されてゆく。
この8ヶ月、私たちは何を得て何を失ったのだろう。

得をしているのは誰だ！？

そんな中でも、利益を得ているモノはいるはずなのだ。
（そこに実体がないとしても）
新年度に入り、本来なら入学式や新学期で世の中がうるさいほど変化するこの時期に、外に出るなと強制される。
商業施設は休業を余儀なくされ、経済もストップしている。
スーパーマーケットには人が溢れ、戦々恐々としている。
繰り返し言うが、それでも利益を得ているモノは、どこかにいる。

きっと、どこかには、いる。
もちろんここではその実体については伏せるし、過度な妄想は自分の首を絞めることになるので本当のことは書かないでおきます。

気づいたか、気づいていないか

私の拙い文章を、目にしている人はそれほどいない。
（それもお恥ずかしい話ですが）
だけど、それはただ単に気づいていないだけなのです。
気づいたからといってもちろん偉いというわけでもないのですが、目にするのと目にしていないというのは『ある』『ない』ほど違うと思うのです。

さて、この一件で私は多くの物を失いました。
ひとつひとつ挙げていきます。

失われたもの

◎学びの機会
オンラインでは決して得られない学びの機会から、強制的に引き離されました。
相次ぐ学会の中止、勉強会の延期。
普通に生活している人から見れば大したことのないように思えるかもしれませんが、私にとっては重大な出来事なのです。
心理職というのは、生涯学習をすることが半ば義務付けられていて、ピアノの練習のように一日でもサボると実力を取り戻すのに3倍はかかります。

◎ストレス解消のための余暇
人という生き物にバイオリズムはつきもので、女性であろうと男性であろうとそれぞれ固有のリズムというものがある。
嫌なことがあればそれを何とか排除すべく心と身体が無意識的に対応する。
私に必要なのは、とにかく独りでいること。
平易な言葉でいえば『一人の時間を持つ』こと。
お気に入りの場所へ行くことも制限され、家で悶々とすることも多くなってしまった。

◎家族との関係
詳しくは言えないが、何年か前から家族とは会っていない。
必要があるかないかの問題ではなく、そうせざるを得なかったのですが。
そんな中、昨年の８月に年の離れた兄弟から連絡がきた。
そして何年かぶりに再会し、もしかしたら家族との関係も修復されるのでは、と淡い期待を持った。
しかしながら、この騒動で過度な心配をされ、嫌気がさしてしまった。
不確実な情報を押し付けられ、人格さえも否定されたような気がしたのです。
それはそれは悲しい出来事でした。

失われなかったもの！

ただ一方で幸いにも仕事を奪われるようなことはなかったし、アトリエ・IMAは電話相談業務が中心のため、そもそもの始めからテレワークを実施していたのです。
持続給付金が必要になることもなく、休業を強いられるわけでもないので、そこは本当に感謝の一言。

サインとタイミングを逃さずに歩き続けている結果と言えるのかもしれません。

ただ、ここが大きな問題なのですが、私のような実績もなく、信用も信頼もまだまだ少ないセラピストに、相談を持ちかけるクライエントは少ないというのが現状です。

どうにかして自分の力をどなたかのお役に立てたいと思ってはいるが、そもそも見つけてもらえないのでは仕方がない。

急ぐな、焦るな、とはよく言われますが、
今、まさにこの瞬間に、誰かに話を聴いてほしい人がいるのだとしたら。

どうぞお気軽にお問い合わせください

思い当たることがあった方は是非、問い合わせという形でもメールをいただければ幸いです。
無料というわけにはいきませんが、それほど経済的負担にならないコースもあります。
お問い合わせはこちら⇒ shigechika@atelierima-therapy.org

一人で過ごす時間が奪われ、家族を奪われ、学びの機会を奪われ、心に広がる大きな穴は拡がるばかり。
私の穴を埋めるのは、実は人の悩みを聴くことだったりするのです。
そのことに気づき、こうやって世界中に語りかけていることは、私にとって大きな喜びです。
そして私は悩みや不安を抱えるたくさんの人のために生きていきます。
※画像は近所のお宅に咲く見事な金木犀の花。私にとって金木犀は幸せの象徴です。