ヨガでは、「次の人生は今の人生の続きから始まる」と考えるらしい。
私は若い頃から「なりたいもの」がありませんでした。
あまり自由に出来ない家庭で育ったということもあって、自分の人生設計を考えることなく、行き当たりばったりで過ごしてきたような気がします。
今更ながら、特に目指すものがないっていうのはもったいなかったなという気もする。
ですが、最近急に「なりたいもの」ができました。
教師になってみたい
これは、小中高の先生ではなく、大学の講師。
最近、大学院生と過ごす機会が増えて、大学の先生って面白い職業だなと感じます。
とはいえ、大学院も今年は科目履修で、来年入学を目指している段階だし4年かけて卒業を目指すことを考えると、気付くのが遅かったなと思う。
ヨガでいう輪廻転生
ヨガでは人は輪廻転生を繰り返していると考えています。
それで、最近知ったのは、ヨガでは、この人生は前回の人生の続きだと考えているらしいこと。
私のイメージでは、1回の人生が終わって、次に始まるときには前回のことは全てリセットされているようなイメージでいたのですけども、そうではないようです。
これを聞いたときに輪廻転生をしているかどうかは謎としても、なんとなく心が軽くなるような感じがしました。
努力をすることの原動力
「これをやりたい」と思った時に、それに対して全く準備出来ていない状態に気付くと、「今までいったい何をやっていたんだろう?」とか、「これをやるには遅すぎる」とか、ネガティブな感じが湧いてきます。
例えば大学の講師になりたいと思ったときに、自分が既に50歳で、今から大学院に行くという状況。
もっと早く大学院いってりゃ良かったとか、あと10歳若かったらとか、色々と考えるけど、今更どうしようもない。
せめて4年で卒業しようと思っているところを頑張って3年で卒業する位しか出来ないわけで。
ただ、大学の先生になることは、この人生で出来ずに終わったとしても、次の人生に続いていくんだと思えると、今まで紆余曲折を経たことも、今からする努力も、将来の私、来世の私の役に立つんだろうと思えます。
書きながら思いついたのは、今の私がやっていることは、前回の人生で望んでいたことをしているってことなのかも知れないということ。
ネガティブケイパビリティ
マインドフルネスでは今の自分に足りないものを見ることではなく、現状をありのままに捉えることをします。
そうするとうまく行っていることだけでなく、行き詰まっていることにも気付きます。
その「もやっとしたこと」をそのまま抱えていられる能力をネガティブケイパビリティと言うらしい。
もやっとしたものを抱えながら過ごす先に、何があるのだろう。
将来のことは全く分からないから、現状に対して正しい努力をしながら、過ごしていければいいと思う。